長崎県雲仙市にある、雲仙地獄。雲仙は昭和9年の雲仙国立公園制定まで、温泉と表記して「うんぜん」と読ませていましたが、江戸時代には温泉山満明寺(うんぜんざんまんみょうじ)が管理する女人禁制の霊山で、その伝統を今に伝えるのが八万地獄です。
悪行の果てに落ちる地獄が八万地獄
八万地獄は、人が持つ八万四千という多種多様な煩悩によってなされた悪行の果てに落ちる地獄。
高台には八万地獄展望台があり、雲仙地獄を一望にできます。
一帯からは今も活発な噴気が上がっていますが、実は江戸時代の八万地獄は、国道57号の西側(雲仙九州ホテルの西側)にある旧八万地獄で、雲仙では火山活動が東へと移動しているため、今は八万地獄一帯が地熱地帯の中心になっています。
江戸時代には温泉山満明寺では、法華経の減罪の功徳(くどく)を説くとともに、亡霊供養としての法華経供養が一乗院で行なわれ、また、修験僧は地獄について説いたので、雲仙の地獄が広く世に知られていったのです。
雲仙地獄(雲仙温泉)はユネスコ世界ジオパークに登録の島原半島ジオパークのジオサイトにもなっています。
雲仙地獄・八万地獄 | |
名称 | 雲仙地獄・八万地獄/うんぜんじごく・はちまんじごく |
所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
関連HP | 雲仙温泉観光協会オフィシャルサイト |
電車・バスで | JR諫早駅から県営・島鉄雲仙行きバスで1時間20分、雲仙ビジターセンター前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 長崎自動車道諫早ICから約34km |
駐車場 | 第一〜第五駐車場(186台、※第三駐車場は閉鎖中)、雲仙温泉神社駐車場(21台)、満明寺駐車場(13台)/有料 |
問い合わせ | 雲仙温泉観光協会 TEL:0957-73-3434 |
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