長崎県五島市野々切町、福江島の南東にそびえる鬼岳の南、鬼岳火山から流出した溶岩流が変化に富んだ海岸線を形成したのが鐙瀬溶岩海岸(あぶんぜようがんかいがん)。温暖な気候のため、亜熱帯植物が繁殖し、溶岩流との景観を7kmにわたって展開しています。
亜熱帯植物が繁殖する溶岩流の海岸
永正4年(1507年)、宇久五島家16代・宇久囲(うくかこむ)が妹婿・玉之浦納の反逆にあい、辰ノ口城から馬で逃れますがこの地で鐙(あぶみ)が切れ、漁師の助けで黒島に落ち延びた末、追手が迫り自刃したと伝えられます。
宇久囲の妻子は命からがら平戸に逃れ、その後、大永元年(1521年)、宇久囲の子・三郎(後の宇久盛定)が玉之浦納を討ち、再興を果たしています。
伝承によれば、鐙瀬という地名は、宇久囲の鐙が切れた瀬が名の由来とか。
溶岩流から鬼岳の眺めは、伊豆・城ヶ崎海岸と大室山の関係と同じで、景観も似ています。
鐙瀬ビジターセンターを起点に遊歩道も整備されています。
鐙瀬溶岩海岸の海岸沿い7kmにわたって亜熱帯植物が繁茂するのは、対馬海流(暖流)の影響。
鐙瀬溶岩海岸 | |
名称 | 鐙瀬溶岩海岸/あぶんぜようがんかいがん |
所在地 | 長崎県五島市野々切町 |
関連HP | 五島市公式ホームページ |
ドライブで | 福江港から約10km |
駐車場 | 鐙瀬ビジターセンター駐車場を利用 |
問い合わせ | 五島市観光物産課 TEL:0959-72-6111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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