岡山県美作市宮本、智頭往来(ちづおうらい=因幡街道)に面して建つ神社が讃甘神社(さのもじんじゃ)。古くは荒巻神社とも呼ばれた、宮本武蔵ゆかりの神社。主祭神は大己貴命(おおなむちのみこと=大国主命)。宮本武蔵の生家跡とされる平田家とは宮本川を挟んで隣接しています。
武蔵が二刀流のヒントを得た場所との説も
創建は定かでありませんが、現社地に遷座したのは天正年間(1573年〜1592年)。
伝承によれば、宮本武蔵は讃甘神社の境内でよく遊び、後にこの神社の宮司が打つ2本の太鼓のバチさばきによって、二刀流のヒントを得たのだとか。
宮本武蔵の生地は定かでありませんが、『五輪書』の冒頭記述「歳つもりて六十」に従えうと、天正12年(1584年)に生まれたことになり、平田家が生誕地だとすると讃甘神社の遷座頃の生誕ということに。
『五輪書』地之巻に「生國播磨の武士、新免武藏守藤原玄信」の記載があり、武蔵の養子・宮本伊織が建てた小倉の武蔵碑(北九州市小倉北区赤坂)の墓誌部分にも「播刕英産」(播州生まれ)という記載があるにもかかわらず、吉川英治の小説『宮本武蔵』も美作国(現・岡山県美作市宮本)としているため、一般には讃甘神社が武蔵幼少時代の遊び場だと認識されています。
現存する社殿は、津山藩主・森長継が元禄8年(1695年)に改築したもの。
ちなみに讃甘神社の讃甘(さのも)とは、このあたりの旧地名で、土地で造られた酒が甘かったことに由来します。
讃甘神社 | |
名称 | 讃甘神社/さのもじんじゃ |
所在地 | 岡山県美作市宮本132 |
関連HP | 美作市公式ホームページ |
電車・バスで | 智頭急行宮本武蔵駅から徒歩10分 |
ドライブで | 鳥取自動車道大原ICから約1km |
駐車場 | 武蔵の里駐車場(220台/無料) |
問い合わせ | 美作市大原総合支所 TEL:0868-78-3111 |
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