楯築遺跡

楯築遺跡

岡山県倉敷市にある弥生時代後期(2世紀後半~3世紀前半)に造営された墳丘墓が楯築遺跡(たてつきいせき)。弥生時代も後半になると階級社会となっており、特別の墓に葬られるような身分・地位が生まれて、首長墓が築かれたのです。出土して楯築神社の御神体として崇められた旋帯文石(せんたいもんせき)は、国の重要文化財に指定。

主墳の頂上には5個の巨石が屹立

楯築遺跡

王墓山丘陵の北端、自然地形を利用し、盛り土で築かれた弥生時代後期の墳丘墓。
現在知られている弥生時代の墳丘墓としては最大級のものです。
主墳の頂上には木棺を取り囲むように5個の巨石が立てられ、吉備津彦命が温羅との戦い備えた岩の盾だという伝承があります。

出土した旋帯文石は、岩石に人面を刻み、全体に帯状の紐を回して縛ったような文様を彫っています。
吉備津彦命が温羅との戦いに使った空飛ぶ乗り物という伝承も。

古代に吉備勢力にまとめ上げた大首長の墓と推測されています。
ただし、特定の血筋の家族がその地位を踏襲するわけではなく、能力を認められて首長になる場合が多かったのではないかと推測されています。

旋帯文石
国立博物館展示の旋帯文石(レプリカ)
楯築遺跡
名称 楯築遺跡/たてつきいせき
所在地 岡山県倉敷市日畑・庄新町
関連HP 倉敷市公式ホームページ
ドライブで 山陽自動車道倉敷ICから約8km
駐車場 王墓の丘史跡公園駐車場(15台/無料)
問い合わせ 倉敷市教育委員会 TEL:086-426-3851
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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