【見学ガイド】平安名埼灯台

平安名埼灯台

沖縄県宮古島市、昭和42年3月27日、当時の琉球政府(沖縄県が日本に返還される前)によって、宮古島の東端、東平安名崎(ひがしへんなさき)の先端に設置された白亜の灯台が、平安名埼灯台。岬周辺には暗礁が散在するため、地元漁民や大型貨物船の遭難が多く、難所と恐れられていました。日本の灯台50選にも選定。

見学できる日本最南の参観灯台

平安名埼灯台

宮古島は島全体が隆起サンゴ礁で、東平安名崎もその断崖の岬です。
岬一帯は、県の天然記念物 「テンノウメのジュウタン」 に覆われ、多くの観光客が岬を目指して旅しています。
太平洋側の海中にある岩は、津波岩と称されるもので、過去の地震で海底から浅瀬に運ばれた巨岩。
なかには陸上に上がる巨岩もあるので灯台に上ったら眼下の海にも注目を。

平安名埼灯台は、昭和42年3月27日、日本政府の援助により、琉球政府が初点灯。
昭和47年の沖縄本土復帰に伴い、管理業務が海上保安庁に引き継がれるというユニークな灯台です。
平成8年から平安名埼灯台の一般開放が行なわれ、見学できる灯台としては日本最南の灯台ということに。
沖縄県では唯一、「日本の灯台50選」にも選定されています。

高さ25mの塔はコンクリート製八角形。
97段の螺旋階段を上り平均海面から43mの灯火部分に立つと雄大な東に太平洋、西に東シナ海がワイドに広がります。
光達距離は18.0海里(33km)で、毎20秒に白1せん光 ,赤1せん光。

毎年、テッポウユリの咲く春に開かれる『全日本トライアスロン宮古島大会』はこの灯台が折り返し地点に。

平安名埼灯台のある東平安名岬一帯は、東平安名崎公園として整備され、 「日本都市公園百選」にも選定。

灯火部分からの眺め。海岸の巨岩は「津波石」
【見学ガイド】平安名埼灯台
名称平安名埼灯台/へんなさきとうだい
所在地沖縄県宮古島市城辺保良
関連HP燈光会公式ホームページ
電車・バスで平良港から徒歩15分の平良営業所から宮古協栄バス新城吉野保良線で30分、終点(保良)下車、徒歩50分。または宮古空港からタクシーで25分
ドライブで宮古空港から約21km
駐車場50台/無料
問い合わせ宮古島市観光商工局 TEL:0980-73-2690/FAX:0980-73-2692
マムヤの墓

マムヤの墓

沖縄県宮古島市、宮古島の東平安名崎の駐車場から平安名埼灯台へと向かう途中にある巨岩が、マムヤの墓。マムヤは、保良村に住み、宮古上布の機織りにも長けていたという伝説の美女で、この巨岩がマムヤの墓という伝承があり、400m西側にある畳2枚分ほど

東平安名岬

宮古島最東端にあり、太平洋と東シナ海に突き出すように延びる岬が、東平安名岬(ひがしへんなざき)。『正保国絵図』(1644年)、『宮古八重山両島絵図帳』(1647年)では、東平安名岬は「百名崎」、西平安名崎を「ひゃんな崎」と記しています。右に

西平安名岬

宮古島の西端(北端でもある)の岬が西平安名岬(にしへんなざき)。『正保国絵図』(1644年)、『宮古八重山両島絵図帳』(1647年)では、西平安名岬は「ひゃんな崎」、東平安名岬を「百名崎」と記しています。西平安名岬の東にある世渡崎(せどざき

「のぼれる灯台」参観灯台 西日本8基

日本全国の海岸に灯台はなんと3000基もありますが、そのうち灯火部分に上がれる、「のぼれる灯台」参観灯台はわずかに16基。そのうち西日本には半数の8基。絵になる灯台、絶景の地に建つ灯台などもあり、訪れる価値は十分。内部は螺旋(らせん)階段な

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