那覇市にある琉球王国の王城、首里城城外の坊門の一つで、綾門大道(あやじょううふみち)の東側に位置するのが守礼門。守礼門の正式名は上の綾門(うぃーぬあいじょう)。中国によく見られる三間牌楼の仲間で、16世紀半ばの建造で中国からの冊封使(さっぽうし)を迎えるための門と想像されています。
首里城城郭外に建つ中国からの冊封使を迎える楼門
6代・尚永王(しょうえいおう/在位1573年~1588年)の時に冊封使が来ている間は「守禮之邦」の扁額を掲げ、9代・尚質王(しょうしつおう/在位1648年~1668年)の時には常時これを掲げたことから、守礼門と通称されるようにまりました。
「守禮之邦」とは、1579年、尚永王就任時に明の万暦帝(ばんれきてい=明朝第14代皇帝)が冊封使に託した勅諭の中の言葉。
中国風のしきたりを守り、礼節を尽くす国という意味です。
1579年といえば信長の安土城築城の年で、戦国時代の真っ只中にあたります。
中世には琉球国王は国王交代時に明からの使者である冊封使(さっぽうし)を門に出迎え、平伏して明皇帝の詔を賜りました。
昭和8年に国宝となりましたが沖縄戦で焼失。
アメリカ統治時代の昭和33年に復元されています。
かつて綾門大道の西側には下の綾門(しむぬあいじょう)がありましたたが、老朽化で明治時代に撤去されています。
首里城の各門や城壁は日没から23:00までライトアップされ、幻想的。
戦災で破壊された首里城で最初に再建された守礼門は、なんといっても首里城のシンボルで玄関口。
夜間のライトアップは必見です。
守礼門 | |
名称 | 守礼門/しゅれいもん |
所在地 | 沖縄県那覇市首里真和志町 |
関連HP | 首里城公園公式ホームページ |
電車・バスで | ゆいレール首里駅から徒歩12分 |
ドライブで | 沖縄自動車道那覇ICから約2.2km |
駐車場 | 首里杜館地下駐車場/有料 |
問い合わせ | 首里城公園管理センター TEL:098-886-2020 |
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