ピナイサーラの滝

ピナイサーラの滝

西表島(沖縄県八重山郡竹富町)北部から船浦湾に注ぐ、ヒナイ川に懸かるピナイサーラの滝。ピナイとは「ひげ」、サーラとは「下がったもの」を表わし、白く垂れ下がったひげのように見えることがその名の由来です。落差54mは沖縄県最大の直瀑で、真っすぐに落ちる豪快さから人気も高い滝です。

隆起準平原の台地の断崖に懸かるピナイサーラの滝

ピナイサーラの滝探勝の難点はアプローチで、滝を身近に眺めるためには滝壺まで徒歩で1時間半ほど必要。
湾内途中までカヌーでも行くことも可能で、「ピナイサーラの滝カヌー&トレッキング半日ツアー」を使えば、歩く時間を短縮できます(片道40分のカヌーと30分のトレッキング)。
ただし干潮時は湾全体が陸地になるため、カヌーは満潮時に利用となります。

徒歩なら最大干潮を挟んで前後4時間ぐらいの行程。
ガイド付きツアーもあるので、たっぷり1日見て参加を。

滝上からはマングローブの森、船浦湾、海が一望のもと。
滝壺では水浴びも楽しめます。

またマーレ川、西田川などが注ぎ込む船浦湾の内陸側は、生態系の保護地域。
ヤシミナト川下流には西表島が北限の「船浦のニッパヤシ群落」(国の天然記念物)もあり、干潟では他にもヤエヤマヒルギ、オヒルギなどマングローブの群落、希少な動植物も観察可能です。

西表島の滝では、西部を流れる浦内川上流に懸かるマリユドゥの滝が「日本の滝百選」に選定。
マリユドゥの滝の滝のさらに上流にはカンピレーの滝も落ちています。
ピナイサーラの滝と同じ、船浦湾に注ぐ西田川にはミニナイアガラ的なサンガラの滝もあり、やはり
「カヌー&トレッキングツアー」で探勝。

西表島はほぼ全域が隆起準平原で、島の中央部が台地に(台地上は平原)。
つまり、ピナイサーラの滝、マリユドゥの滝などは、台地の縁(へり)にあたり、西表層という砂岩の断崖(造瀑層)に懸かっているのです。

ピナイサーラの滝を遠望するなら船浦大橋へ!

ピナイサーラの滝

滝を見るだけなら、ドライブ途中に船浦港を渡る沖縄県道215号(白浜南風見線)の海中道路である船浦大橋からでも、滝全景のベストショットを撮ることができます。
干潮時なら、船浦湾の干潟でマングローブや、ミナミトビハゼなど汽水域の生物を観察しながらお手軽アウトドアという手も。

また西田川の上流では6月~8月、夜に白い花を咲かせ、明け方にはすべて散ってしまうという、幻の「サガリバナ」を見るツアーも実施され人気。
船浦湾から眺めた船浦大橋は、テレビドラマ『瑠璃の島』(平成17年放映、日本テレビ系の「土曜ドラマ」)のロケ地。

船浦湾
ピナイサーラの滝探勝の玄関口となる船浦湾
ピナイサーラの滝
名称 ピナイサーラの滝/ぴないさーらのたき
所在地 沖縄県八重山郡竹富町上原
関連HP 竹富町観光協会公式ホームページ
問い合わせ 竹富町観光協会 TEL:0980-82-5445/FAX:0980-82-5472
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
マリユドゥの滝

マリユドゥの滝

沖縄県竹富町、西表島(いりおもてじま)を流れる全長約39kmの浦内川上流に位置する、「日本の滝百選」に選定の名瀑がマリユドゥの滝。落差は16mと小さいのですが、幅は約20mあり、沖縄県内随一の水量を誇っています。マリユドゥは「丸い淀」の意。

サンガラの滝

サンガラの滝

西表島(沖縄県八重山郡竹富町)北部から船浦湾に注ぐ、西田川に懸かるサンガラの滝。落差3mと規模は小さいものの幅が30mと広くミニナイアガラのような感じに。地元では単に「西田川の滝」と呼ばれており、サンガラの滝はあくまで通称ということに。

大見謝ロードパーク

大見謝ロードパーク

沖縄県八重山郡竹富町、西表島の船浦から東に由布島方面に向かう沖縄県道215号(白浜南風見線)の大見謝川(おおみじゃがわ)河口近くにある展望駐車公園が、大見謝ロードパーク。東シナ海と鳩間島を見渡す展望台のほか、マングローブ林の中に設けられた遊

 

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