垂水神社

垂水神社

大阪府吹田市にある古社、垂水神社(たるみじんじゃ)。千里山を背に、豊かな湧き水で知られる吹田市にある延喜式内の大社で、豊城入彦命(とよさいりひこのみこと)を祀っています。千里丘陵の南端の崖から湧き出す清水は、古代、難波にあった宮殿にも運ばれたと伝えられる水です。

垂水不動明王が祀られる不動社も鎮座

垂水神社

かつては『万葉集』に「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」と志貴皇子(しきのみこ)が詠んだ滝が、境内にあります。
ただし詠まれた垂水は、普通名詞とする説もあり定かでありません。

大化改新の頃に日照りが続き、祭神の子孫である阿利真公が10kmも離れた難波長柄豊碕宮(なにわのながらのとよさきのみや=飛鳥時代の宮殿)まで水を引き込んだことから雨乞いの神とされ、以後日照りのたびに、朝廷から使者が送られたといわれています。

垂水神社周辺からは弥生時代のムラの跡も発見され(垂水遺跡)、一帯が古くから拓けていた地であることがわかります。

また、境内には神仏習合の名残で不動社があり(垂水神社の西にあった裁松寺は廃仏毀釈で廃寺に)、毎月8日13:00〜、護摩堂で般若心経を唱え、護摩焚きが行なわれています。

ちなみに垂水の滝が落ちる崖は、縄文時代前期、海水面の上昇(縄文海進)により誕生した海食崖だと推測され、かつてはここが波打ち際だったことがわかります。

垂水神社 DATA

名称 垂水神社/たるみじんじゃ
所在地 大阪府吹田市垂水町1-24-6
関連HP 垂水神社公式ホームページ
電車・バスで 阪急豊津駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路吹田ICから約5km
駐車場 5台/無料
問い合わせ TEL:06-6384-1526
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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