大阪城公園・大手門

大阪城・大手門

大阪府大阪市中央区、大坂城の正面玄関が、大阪城公園・大手門。本丸、二の丸、西の丸跡などを整備した大阪城公園でも、この門をくぐって、桜門へと向かうのが登城ルートの筆頭で、大手枡形の一部を形成する大手門は国の重要文化財に指定されています。

大坂城の正門となる大手門は、往時のままに現存

大坂城建物配置図
大坂城建物配置図

一間一戸の潜戸付の高麗門(こうらいもん)様式の美しくも簡素な門ですが、門を入った先には、重要文化財に指定される多聞櫓があり、楼門となった渡櫓と続櫓で、大手枡形(枡形=四角形の広場で、周囲から鉄砲、矢を射掛けることが可能)を取り囲んでいます。
大手門自体にも内側には高さは3mの武者隠しとなる石垣が隠され、いざというときにはここに味方の将兵を配備する仕組みに。
大手門の北にある千貫櫓も大手門防備の拠点で、西日本を睨む徳川幕府の拠点として、防備に抜け目はありません。

大手門から南北に連続する大手門北方塀、大手門南方塀も江戸時代末期の築で、国の重要文化財です。
銃眼3ヶ所、石狭間が7ヶ所開けられ、いざという時の備えとしています。

大坂城の徳川幕府による天下普請は、元和6年(1620年)に始まり寛永7年(1630年)に終了しているので、現存する建築物では千貫櫓、乾櫓がもっとも初期の段階に建築されたことが判明しています。
大手門は、天下普請の後半、寛永5年(1628年)の創建で、幕末の嘉永元年(1848年)に修復されています。
明治時代に陸軍の補修などを経てはいますが、門扉は創建時のものが残されています。

大手門を含めた大手枡形の土木工事は、元和6年(1620年)に着工されていますが、元和8年(1622年)にさらに拡大して修築され、寛永6年(1629年)ころに全体が完成したと推測されています。

本丸にはあまり往時の遺構は残されていませんが、大手門周辺はほぼ江戸時代のままに現存するので、大阪城公園に入場する(徳川時代の大坂城に登城)場合には、ぜひ大手門から入ることをおすすめします。

大阪城・大手門
大阪城・大手門
大阪城公園・大手門
名称 大阪城公園・大手門/おおさかじょうこうえん・おおてもん
所在地 大阪府大阪市中央区大阪城3-11
関連HP 大阪城公園公式ホームページ
電車・バスで 大阪メトロ・京阪天満橋駅から徒歩13分
ドライブで 阪神高速13号東大阪線森之宮出口から約800m
駐車場 大阪城公園駅前駐車場(171台/有料)、森ノ宮駐車場(100台/有料)
問い合わせ 大阪城パークセンター TEL:06-6755-4146/FAX:06-6755-4149
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大阪城公園

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