つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)

つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)

青森県つがる市、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつ、田小屋野貝塚のガイダンス施設がつがる市縄文住居展示資料館(カルコ)。田小屋野貝塚だけでなく、亀ヶ岡石器時代遺跡など、つがる市内の遺跡の出土品を展示しています。

遮光器土偶はレプリカを展示

つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)
画像協力/JOMON ARCHIVES

館内に縄文時代晩期の大型竪穴建物を復元し、その内部は縄文時代の生活が再現され、縄文時代の住まいの様子がよくわかります。

田小屋野貝塚の展示コーナーでは、出土した遺物や縄文時代前期の成人女性人骨を展示。
また、明治20年に亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遮光器土偶(実物は東京国立博物館に展示)は、精巧なレプリカが展示されています。

亀ヶ岡という名も、瓶(かめ)が多く出土することから付いたとされ、江戸時代後期の旅行家で博物学者・菅江真澄(すがえますみ)の紀行文『外浜奇勝』でも亀ヶ岡石器時代遺跡から出土した遺物を文様や形なども非常に忠実に描いています。
出土品は、江戸時代には「亀ヶ岡の古器物」として文人に愛されていたのです。
つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)では、菅江真澄の『外浜奇勝』に記載された亀ヶ岡石器時代遺跡に関するコーナーもあるので、お見逃しなく。

つがる市内にある田小屋野貝塚、亀ヶ岡石器時代遺跡(ガイダンス施設は、木造亀ヶ岡考古資料室)はともに世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産になっています。

つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)
名称 つがる市縄文住居展示資料館(カルコ)/つがるしじょうもんじゅうきょてんじしりょうかん(かるこ)
所在地 青森県つがる市木造若緑59-1
関連HP つがる市公式ホームページ
電車・バスで JR木造駅から徒歩15分
ドライブで 東北自動車道浪岡ICから約25km
駐車場 つがる市役所駐車場を利用
問い合わせ つがる市縄文住居展示資料館(カルコ) TEL:0173-42-6490
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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