交野山

交野山

大阪府の東部、交野市(かたのし)にある標高341mの眺望絶景のピークが、交野山(こうのさん)。山頂には観音岩と称される露岩があり、大阪・京都、六甲方面を一望にする大パノラマが広がります。古くから修験道の山として栄え、山頂直下に三宝荒神(さんぼうこうじん)を祀る神社があります。

山頂の観音岩は、京都、大阪を一望にする展望台

観音岩の北側の穴から発見された銅板には、寛文10年(1670年)、京の天台宗・猪熊荒神の僧・實傳が、岩倉開元寺(鎌倉時代から室町時代にかけて、繁栄したという寺で、比叡山の末寺だったため、織田信長によって攻められて廃寺に、石仏のみ現存)を再興し、交野山山上の巨岩に荒神、観音、大日如来を表す梵字を刻み経典を埋めたと記されています。
銅板に刻まれた文言の通り、山頂の観音岩には、聖観音菩薩の梵字「サ」、南側の岩に三宝荒神の梵字「ウン」、北側の岩に大日如来の梵字「ア」が彫られています。

交野山北側にいきものふれあいの里(25ha)が整備され、ここを起点にすれば20分ほどで山頂の観音岩まで到達できます。
夏なら日没頃まで粘って、夜景を鑑賞する手もありますが、下山にヘッドランプが必要になります。

JR片町線(学研都市線)・津田駅を起点に機物神社、源氏の滝を経由していきものふれあいの里までは徒歩1時間ほどなので、JR津田駅を起点にする手もあります。

また交野山東側に交野カントリークラブがあり、山上を南北に車道が縦断、交野カントリークラブ近くの三宝荒神一の鳥居から二の鳥居を経て山頂へと到達する「ヤマカゼの小路」は、三宝荒神の参道です。

京阪交野線・河内森駅から菅原神社交野山山頂へと到達するコースは徒歩1時間40分ほどの行程。

ちなみに、交野市倉治に鎮座する機物神社(はたものじんじゃ)は、夏至と冬至の日に交野山から太陽が昇るという位置関係で、観音岩など山上の巨岩は、紙が降臨すると信じられた磐座(いわくら)とも推測できます。
「交野山の来光」は、交野八景にも数えられています。

交野山
名称 交野山/こうのさん
所在地 大阪府交野市倉治
関連HP 交野市公式ホームページ
電車・バスで JR津田駅から徒歩1時間、京阪電鉄河内森駅から徒歩1時間40分
ドライブで 第二京阪道路交野北ICから約3km
駐車場 いきものふれあいの里駐車場(無料)を利用
問い合わせ 交野市社会教育課文化財係 TEL:072-893-8111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
源氏の滝

源氏の滝

大阪府交野市、交野山(こうのさん/標高341m)の山麓にある免除川に懸かる滝が、源氏の滝(げんじのたき)。享和元年(1801年)編纂の『河内名所図会』に織田信長軍に焼き討ちにされた岩倉開元寺(廃寺)にあった滝なので「開元寺滝、土人げんじの滝

 

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