掩体壕(えんたいごう)とは、軍用機を敵の空襲から守るためのコンクリート製格納庫。 大分県宇佐市城井地区に現存する城井一号掩体壕は、宇佐海軍航空隊の戦争遺跡。宇佐海軍航空隊は、昭和14年10月に編成された実用機の訓練部隊でしたが、太平洋戦争末期の昭和20年、宇佐飛行場が特攻隊の基地と化したため、掩体壕がつくられました。
宇佐海軍航空隊の戦争遺跡が現存
城井一号掩体壕は、幅21.6m、高さ5.4m、トーチカのようなかまぼこ型をしたコンクリート施設。
掩体壕前の市道は、かつての誘導路の跡です。
現在、周辺に10基ほどの掩体壕が保存され、海軍航空隊掩体壕群として整備されています。
宇佐海軍航空隊があったのは、城井一号掩体壕の北東側。
B29から投下された爆弾の炸裂した窪地が池になった爆弾池なども現存しています。
宇佐海軍航空隊は、艦上機(航空母艦から発着する航空機)の搭乗員を養成する部隊として昭和14年10月1日に開隊。
昭和20年になると、宇佐海軍航空隊でも特攻隊が編成されることになり、154人もの若者が命を落としています。
宇佐海軍航空隊周辺も米軍機の激しい爆撃を受け、多くの市民が犠牲になっています。
城井一号掩体壕史跡公園には特攻隊の戦死者名や俳句などを刻んだ平和記念碑も立っています。
また、かつて滑走路があった場所は、アメリカから送られたハナミズキが植栽されたフラワーロード2号線(城井一号掩体壕の東側を南北に走っています)になっています。
海軍航空隊掩体壕群(城井一号掩体壕史跡公園) | |
名称 | 海軍航空隊掩体壕群(城井一号掩体壕史跡公園)/かいぐんこうくうたいえんたいごう(じょういいちごうえんたいごうしせきこうえん) |
所在地 | 大分県宇佐市城井159 |
関連HP | 宇佐市観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 宇佐別府道路宇佐ICから約4.5km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 宇佐市観光協会 TEL:0978-37-0202/FAX:0978-37-0601 |
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