高瀬石仏

高瀬石仏

大分県大分市高瀬、大分市内を流れる大分川の支流、高瀬川南岸の丘陵地にある石仏群が、高瀬石仏(たかせせきぶつ)。霊山の北麓に高さ1.8m、幅4.4m、奥行1.5mの凝灰岩層の石窟があり、その壁には、大日如来を中心に馬頭観音、如意輪観音など、5体の石仏が刻まれています。

高瀬川左岸の石窟に1刻まれた2世紀末の石仏群

高瀬石仏
胎蔵界大日如来坐像

石窟に、東向きに彫られているのは向かって右から馬頭観音(ばとうかんのん=衆生の煩悩を食い尽くす)坐像、如意輪観音(にょいりんかんのん=衆生に富を与える如意宝珠と苦しみから救う法輪を持つ菩薩)坐像、胎蔵界大日如来(たいぞうかいだいにちにょらい=無限の慈悲の広がりを象徴)坐像、大威徳明王(だいいとくみょうおう=五大明王のなかで西方の守護者)坐像、深沙大将(じんじゃだいしょう=仏教の守護神、玄奘三蔵がインドへ旅した際、砂漠で玄奘を守護)立像で、深沙大将立像は全国的にも作例が少なく貴重なもの。

高瀬石仏は平安末期のものと推定され、国の史跡にも指定。
また石窟の外の崖にも小さな洞龕があり、一根三茎の蓮華座の上に、阿弥陀三尊像の浮き彫りが刻まれています。

高瀬石仏
左から深沙大将、大威徳明王、胎蔵界大日如来
高瀬石仏
名称 高瀬石仏/たかせせきぶつ
所在地 大分県大分市高瀬910-1
関連HP 大分市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR大分駅から大分バス富士見ヶ丘、野津原、ふじが丘行きで25分、三愛メディカルセンター下車、徒歩15分
ドライブで 大分自動車道大分ICから約8km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 大分市文化財課 TEL:097-537-5639
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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