由布川峡谷

由布川峡谷

大分県由布市、由布川(ゆふがわ)の上流部に位置し、約12kmに渡って切り立ったV字谷が続く峡谷が、由布川峡谷。15m~60mにも切り刻まれたゴルジュ(フランス語「のど」の意)状の峡谷には、50ともいわれる滝と、水の流れる川沿いには甌穴(おうけつ)群があり、大分を代表する絶景に。

峡谷の探勝は、防水性の高い靴などハイキングの装備が必要

まるですだれのようにいくつもの淵や岩肌を水が流れ落ちるさまは幻想的で、アルプスの渓谷美、氷河地形で知られるオーストリア・チロル地方に擬えて「東洋のチロル」とも称されていますが、むしろ高千穂峡を幻想的、ワイルドにした感じ。

例年7月第2日曜には、『由布川渓谷祭り』(『由布川渓谷開き』)も開催され、緑したたる観光シーズンに突入。
夏でも20度前後と涼しく、暑さを逃れて避暑に訪れる人も多数います。

地質的には145万年前の由布川軽石流(由布川火砕流堆積物、黒雲母流紋岩質火砕流)の台地を由布川が気の遠くなるような年月を費やして浸食、峡谷を誕生させたもの。
「大分百景」(昭和37年、大分合同新聞が選定)にも選定されています。

由布市・挾間側の猿渡入口、別府市側の椿入口(一部崩落があり、現在通行止めに/利用は事前確認が必要)があり、峡谷の真上に位置する吊り橋(猿渡入口近くに架かる)からの眺めは、見事。

由布川峡谷・猿渡入口には川の流れる谷底へと下る階段も用意されています。
猿渡入口から峡谷底部に下り、さらに下流側に移動する場合、川を渡渉する必要もあり(沢歩きの経験者向き)、歩きやすい格好での探勝が必要(増水時などは危険です)。
岸壁に挟まったチョックストーン(chockstone)と称される岩を眺めるには、猿渡入口から上流側に1時間30分ほど遡行する必要があります。

アラスカ発祥の超軽量ボートに乗り、「神秘の滝」を目指して由布川峡谷を進む「パックラフトツアー」も行なわれています。
参加すれば、普段は人が入れない奥地まで到達できる貴重な体験となるでしょう。

由布川峡谷
名称 由布川峡谷/ゆふがわけいこく
所在地 大分県由布市挾間町朴木14-2
関連HP はさま由布川峡谷観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR別府駅から亀の井バス堺行き(1日1~2本)で40分、渓谷前下車、徒歩15分。JR別府駅からタクシーで45分
ドライブで 東九州自動車道別府ICから12.3km、または、湯布院ICから約25.2km
駐車場 30台/無料
問い合わせ はさま由布川峡谷観光協会 TEL:097- 583-2552
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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