大分県中津市、昭和50年に全線廃止となった大分交通耶馬渓線(旧耶馬溪鉄道)の跡地は、現在サイクリングロード「メイプル耶馬サイクルライン」となっていますが、平田駅ホームは、大正3年築造の石造プラットホームが現存し、国の登録有形文化財に指定されています。
近くには「馬渓翁」・平田吉胤の邸宅も
大正3年に耶馬渓鉄道の第二期工事でつくられた側面に切石を2段に積んだ簡略な形式のプラットホーム。
開業時は762mm(2フィート6インチ)のナローゲージの軽便鉄道でしたが、後に国鉄に合わせて拡幅されています。
上りホーム(幅35cm、長さ58.5m、高さ57cm)、下りホーム(幅35cm、長さ48.2m、高さ53cm)のホームが現存。
平田駅は、昭和2年〜昭和10年に耶馬渓鉄道の社長を務めた平田家当主・平田吉胤(ひらたよしたね)の邸宅近く。
大正時代、平田集落に平田駅や郵便局を建て、石橋を架橋し、水路を引き、寺社を復興するなど耶馬渓の中心集落にし、その継承の保全にも尽力した名士です(「馬渓翁」と称され、その迎賓館として使用された建物も現存しています)。
サイクリングロード「メイプル耶馬サイクルライン」は大分交通耶馬渓線(旧耶馬溪鉄道)の転用なので、トンネルなども昔のままに残され、また駅のあった場所にはそれがわかるように駅名標が配されています。
平田駅の旧駅舎は、休憩施設「平田宿場」(トイレの利用が可能)になっています。
平田駅ホーム近くには山国川に架る石橋の馬渓橋(ばけいばし)もあるので、あわせて見学を(耶馬渓橋、羅漢寺橋、馬溪橋が「耶馬三名橋」)。
平田駅ホームと同様に、旧耶馬渓鉄道一号厚ヶ瀬トンネル・二号厚ヶ瀬トンネルは国の登録有形文化財に指定されています。
旧耶馬渓鉄道平田駅ホーム | |
名称 | 旧耶馬渓鉄道平田駅ホーム/きゅうやばけいてつどうひらたえきほーむ |
所在地 | 大分県中津市耶馬溪町平田1361-3・4 |
関連HP | 中津耶馬溪観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR中津駅からバスで50分、平田下車 |
ドライブで | 大分自動車道玖珠ICから約29km |
問い合わせ | 中津市観光推進課 TEL:0979-22-1111 |
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