高山不動尊

武蔵の高幡不動、下総の成田不動と並んで「関東三大不動」のひとつに数えられる奥武蔵の名刹が高山不動尊(たかやまふどうそん)。創建は654(白雉5)年という古刹で、正式名は高貴山常楽院。往時は36坊を持つ修験道場として隆盛を極めていました。標高600mという奥武蔵の山中に建ち、ハイキング途中に立ち寄る人も多いのが特長です。

本尊は秘仏で年2回だけ御開帳

真言宗智山派の寺、常楽院の本尊は軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)。
寺伝では、716(霊亀2)年、行基が五大明王像(不動明王、降世明王、軍荼利明王、大威徳明王、金剛夜叉明王)を自刻したといい、そのひとつが現存する本尊とか。
ただし、木造軍荼利明王立像(像高228.8cm)は、平安中期の作と推定され、行基作はあくまで伝承ということに(軍荼利明王を含む五大明王の信仰と造像が行なわれるのは9世紀以降)。

それでもこの本尊は埼玉県内最古の木彫仏のひとつで、国の重要文化財に指定されています。
秘仏となっており、毎年4冬至(星祭り)に御開帳。

不動明王への信仰を背景に、中世には、源頼朝、足利義政、近世では徳川家康など、武将の尊崇をあつめました。
往時の堂宇は、1830(文政13)年の民家の失火により、本堂から御師の家に至るまで焼失しています。
現存する本堂は1849(嘉永2)年の再建で、豪壮な唐破風造り。

高山不動尊は、高山さんのルーツにもなっている!

明治維新の廃仏毀釈、神仏分離で、真言宗智山派となりました。
境内にそびえる大イチョウは、推定樹齢800年で埼玉家県の天然記念物に指定されています。

また、高山不動尊(常楽院)の建つ地は、秩父氏の一族・高山氏の館跡でもあり、高山姓(平姓高山氏)のルーツでのひとつにもなっているので、全国の高山さんは、ぜひ参詣を。
高山氏は、武蔵国高麗郡高山邑に秩父重綱の三男・秩父三郎が住んで高山三郎を名乗り、新田義貞に従軍した後、上州高山(現・群馬県高山村)に移り住んだといわれています。

ちなみに、山上にある関八州見晴台は、654(白雉5)年、藤原鎌足の第二子・長覚坊上人、三輪の宝勝坊上人、岩田三兄弟が寺伝にある、常楽院のルーツの地。
現在では奥の院となっています。
 

高山不動尊 DATA

名称 高山不動尊/たかやまふどうそん
所在地 埼玉県飯能市高山346
電車・バスで 西武秩父線西吾野駅から徒歩1時間
ドライブで 圏央道狭山日高ICから約25km
駐車場 40台/無料
問い合わせ TEL:042-978-0027/FAX:042-978-2357
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

関八州見晴台

2017.10.30

黒山三滝

2017.10.30
 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

関連記事

よく読まれている記事

こちらもどうぞ