中津城大手門跡

中津城大手門跡

大分県中津市、中津市立南部小学校一帯は江戸時代には中津城の三の丸だった場所。南部小学校と南部幼稚園の南西角あたりに中津城大手門跡の看板が立っていますが、その看板から東側数m部分が築城の名手といわれた黒田孝高時代の石垣で、目地が通る場所から東部分の石垣は、のちの時代に継ぎ足されたもの。

南部小学校に大手門の石垣が現存

中津城大手門跡

中津城は、天正16(1588年)、築城の名手・黒田孝高(黒田如水)によって築かれた城(後に細川忠興が城郭と城下町を整備)。
九州最古の近世城郭のひとつですが、同じ頃に築かれた他の城は破却されているので、九州で唯一、当時の石垣が地表に出ているのが中津城ということに。
穴太衆(あのうしゅう)による穴太積みの石垣が現存しています。

三の丸の東端に位置する大手門は、馬出し(うまだし=虎口の外側を守るための曲輪)のない桝形虎口(ますがたこぐち)。

外堀を渡り、大手門に入ると前方と左右の三方向を巨石で囲んだ奥行き13間(23m)、幅3.3間(6m)の枡形で敵軍を迎え撃つ仕組み。
43坪(138平米)の広さがあるので、騎馬武者であれば30騎、伴の武者を含めて60名で守備できる設計です。
徒武者(かちむしゃ)で守備すれば、250名が詰めることができるという構造。
その枡形を入って右側に、往時には黒田孝高が滅ぼした犬丸城の古材を使って築いたという櫓門がありました。
ただし、発掘調査の結果、黒田孝高時代には石垣は少ししか築かれず、徐々に拡張され、細川忠興時代に枡形が完成したことがわかっています。
つまり、黒田孝高時代には櫓門の櫓台の石垣のみ積まれていたことに。

南部小学校の敷地の一部は、大手屋敷と呼ばれた家老の生田家(1800石)の屋敷と、隣の中の屋敷と呼ばれた奥平図書(おくだいらずしょ/2600石)の屋敷跡。
小学校の校門は、奥平中津藩家老生田家の門で、小学校の北側には大手門の石垣の一部も現存しています。
門近くの石は、直径1.5mほどの大型の自然石ですが、厚みは20cmほどと奥行きがあまりないのが特徴的。

大手門から本丸へは、明治時代に本丸石垣の一部が破却され、道路が築かれていますが、往時には追手門、黒門、椎木門と門が連続する防御態勢が確保されていました(登城に際しては、その点にも留意を)。

大手門の外側には、京町、姫路町、博多町(現在の古博多町)など商人町が配されていました。
黒田孝高が京から呼び寄せた京商人を住まわせた京町、姫路、博多から呼び寄せた姫路町、博多町で、まさに現代に残る「黒田官兵衛ゆかりの地」になっています。

名称 中津城大手門跡/なかつじょうおおてもんあと
所在地 大分県中津市三ノ丁1309
関連HP 中津城公式ホームページ
電車・バスで JR中津駅から徒歩15分
ドライブで 宇佐別府道路宇佐ICから約17.8km
駐車場 中津公園駐車場(50台/無料)
問い合わせ 中津城 TEL:0979-22-3651/FAX:0979-22-7853
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
中津城

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中津城本丸北側・黒田氏時代の石垣

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中津城本丸南側・黒田氏時代の石垣

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