日本全国に佐藤さんは194万人、人口の1.53%を占めて、大姓ナンバーワン。その佐藤さんは、もともと藤原氏の流れで、現在の栃木県佐野市に土着して「佐野の藤原」から佐藤を名乗ったという有力な説があり、佐野市では「佐藤さんのふるさと」として聖地化するユニークなプロジェクトが始まっています。
栃木県佐野市が佐藤さんウエルカム宣言
藤原北家の流れをくむ藤原秀郷(ふじわらひでさと)は、平安時代の中期、平将門の乱を鎮圧した後、下野掾(しもつけのじよう)に任じられ、子孫は下野国(しもつけのくに=現在の栃木県)に土着。
その藤原秀さから6代目の藤原公清(ふじわらきみきよ)が左衛門尉(さえもんのじょう=律令制下の官職で左衛門府の判官)の「左」あるいは佐野の「左」をとって佐藤を名乗ったのが、佐藤さんの始まりです(佐藤さんのルーツを探せ! 参照)。
延長5年(927年)、藤原秀郷が下野国の治安を維持する押領使(おうりょうし/押領=引率するの意)に任じられ唐沢山に城を築いたのが、佐藤さんのルーツということで、佐野市では佐藤さんの「始まりの地」である唐沢山城跡を、全国の佐藤さんとともに聖地化していく「佐藤の会」を2020年3月10日に発足させたのです。
「佐藤の会」は、佐藤姓ゆかりの藤原秀郷、唐沢山城跡、天明鋳物の価値の再興を図り、「佐藤さん」のコミュニティの形成と、「佐藤さんのふるさと」づくりの推進を応援するための組織で、個人会員(会費無料、無期限有効)、プレミアム会員(佐野市へ5000円以上の寄附=ふるさと納税、有効期間は1年間で、オリジナルグッズがもらえます)の2タイプの会員を募集しています。
さらに佐野市では、佐野日本大学短期大学、佐野市観光協会、佐野市民文化振興事業団、佐野商工会議所、佐野市あそ商工会、佐野農業協同組合、佐野らーめん会、いもフライの会、合同会社e街佐野奉行所、佐野から揚げ協会が発起人となって「佐藤さんおもてなし隊」が発足。
全国の佐藤さんを「おもてなしの心」で迎えられる雰囲気を街全体で醸成していく方針です。
全国各地の佐藤さんは、まずパワースポットである唐沢山城跡、そして城跡跡に建ち、藤原秀郷を祀る唐澤山神社を旅し、佐野ラーメンを味わうのがおすすめでしょう。
全国の佐藤さんへ
佐野市では佐藤さんゆかりの地として皆さまをお迎えいたします。
おかえりなさい 佐藤さん!
佐藤さん注目! 「佐藤さんゆかりの地聖地化プロジェクト」とは!? | |
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