三井寺(園城寺)の護法善神堂は、1727(享保12)年に再建されたもので、大津市の文化財。堂内には檜(ひのき)の一本造りで国の重要文化財に指定される護法善神立像(ごほうぜんしんりゅうぞう/平安時代の作)が祀られています。護法善神は、鬼子母神((きしもじん=訶梨帝母)で、子供の守り神として信仰を集めています。
5月中旬の土・日曜に『鬼子母善神開扉』が
鬼子母神は従来人間の児を奪い食する悪鬼でしたが、釈迦鬼子母神の愛する子のひとりを乞食(こつじき)に用いる鉢で隠して諭し、その後仏教に帰依して善女神(子供と安産の守り神)になったとか。
園城寺では、円珍(智証大師)の護法神として、篤い信仰を集めています。
平安時代には貴族も訶梨帝母像を祀り、安産を願ったのです。
子供の無事成長を守護し、安産を約束するということで護法善神堂は、今も参詣者が絶えることがありません。
円珍(智証大師)が子供の頃、そして入唐後に訶梨帝母(かりていも)としてその姿を現したということで、堂内左脇には鎌倉時代作の訶梨帝母倚像(国の重要文化財)が安置されています。
5月中旬の土・日曜の『三井寺千団子祭』では千人の子供たちの供養のため千の団子を供え、鬼子母善神開扉が行なわれています。
また、境内には植木・苗市が立って賑わいます。
三井寺・護法善神堂 | |
名称 | 三井寺・護法善神堂/みいでら・ごほうぜんじんどう |
所在地 | 滋賀県大津市園城寺町246 |
関連HP | 三井寺公式ホームページ |
電車・バスで | 京阪石山坂本線三井寺駅から徒歩12分 |
ドライブで | 名神高速道路大津ICから約3.5km |
駐車場 | 園城寺駐車場(350台/有料) |
問い合わせ | 三井寺(園城寺)TEL:077-522-2238 |
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