滋賀県東近江市五個荘金堂町、国の伝統的建造物群保存地区に指定された金堂地区、鯉通りと呼ばれる鯉が泳ぐ水路のある通り沿いに建つ浄土宗の古寺が、浄栄寺(じょうえいじ)。鯉が泳ぐ水路に瓦屋根の山門と本堂がよく似合っています。寺伝によれば、前身の不動院は聖徳太子ゆかりの寺とのこと。
金堂という地名の由来に関わる古刹
古くは不動院と称していましたが鎌倉時代の宝治元年(1247年)、浄栄寺として中興。
藩政時代に大和郡山藩の金堂陣屋が設けられるとそれを守る寺院群のひとつとして機能しています。
五個荘金堂地区は近江商人のイメージが強く、江戸時代に陣屋を守る機能を有した寺院群は、見落としがち。
実は、浄栄寺は、金堂という地名の由来に関わる大切な寺院。
寺伝によれば、聖徳太子がこの地を訪れた際に不動坊という僧とともに、巨大な金堂を建立、村の名前も金堂としたのが金堂という地区名の起こり。
浄栄寺の寺伝によれば聖徳太子に伴っていた不動坊は不動明王の化身とされ、金堂に不動院を建立したのが始まりとされています。
時代が経つにつれ寺は荒廃しましたが、宝治元年(1247年)に浄栄法師が再興。
清光山不動院浄栄寺という寺名にはそうした歴史が秘められているのです。
浄栄寺 | |
名称 | 浄栄寺/じょうえいじ |
所在地 | 滋賀県東近江市五個荘金堂町616 |
電車・バスで | 近江鉄道五個荘駅から徒歩30分 |
ドライブで | 名神高速道路八日市ICから約8.8km |
駐車場 | 五個荘金堂駐車場(無料)などを利用 |
問い合わせ | 浄栄寺 TEL:0748-48-4184 |
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