河内風穴

鈴鹿山脈の北部に位置する霊仙山（りょうぜんさん／1094m）、御池岳（おいけだけ／1247m、鈴鹿山脈最高峰）、藤原岳（1144m）一帯には広大なカルスト地帯となっていますが、霊仙山の山麓、滋賀県多賀町河内宮前に位置する鍾乳洞が河内風穴（かわちのかざあな）。国内有数の規模を誇る鍾乳洞で、滋賀県の天然記念物に指定されています。

スリルあふれる鍾乳洞で探検気分を満喫

55万年間の歳月をかけて、水が石灰岩を溶かして開けた鍾乳洞。
鍾乳洞の入り口は高さ1mほどだが、内部は第1層1190平米、第2層215平米、第3層33平米、第4層116平米と広く、最近の調査では総延長は1万20mに及ぶことが判明し、これは安家洞（岩手県岩泉市／2万3702m）、秋芳洞（山口県美祢市／1万700m）、大山水鏡洞（鹿児島県知名町・沖永良部島／1万483m）に次いで国内第4位の長さとなります。
ただし、測量できていない部分がまだまだあるとのことで、今後、順位が上る可能性も。

洞内温度は一年を通して11度～12度で、夏は涼しく冬は暖か。
現在入口から200mの第2層部分まで公開され、遊歩道で見学することができますが、公開部分には鍾乳石などが少ないのが残念です。
河内風穴に至る滋賀県道17号（多賀醒井線）は幅員が狭いので運転には注意を。

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2023年7月26日