長浜旧開知学校

長浜旧開知学校

滋賀県長浜市の駅前通り沿いに建つ木造3階建、八角塔屋付の擬洋風建築で、国の登録有形文化財となっているのが長浜旧開知学校。明治7年、神戸町(現・元浜町)に建てられた「開知学校」です。前身は明治4年9月9日、滋賀県最初の小学校だった滋賀県第一小学校で、西本町(現・長浜市元浜町4-3)の下村藤右衛門邸が本校でした。

進取を誇った明治時代の長浜の心意気を今に伝える貴重な建物

当初、滋賀県第一小学校が置かれた邸宅の主・下村藤右衛門は、長浜三年寄のひとり。
滋賀県第一小学校が神戸町へ移るに伴い、文明開化を象徴するような擬洋風3階建ての新校舎となり、「開知学校」として新たに開校しました。

明治時代の長浜は、経済的な繁栄もあり、この新校舎も町民の寄付で建設されています。
浜ちりめんの特産化に尽力(明治9年フィラデルフィア万国博覧会に浜ちりめんを出品)した長浜の実業家・浅見又蔵も開知学校の開校にかかわっています(浅見又蔵は私財を投じて明治20年、慶雲館を建築しています)。

明治10年には、全国21番目、県下初の第二十一国立銀行がやはり神戸町に開業。

開知学校は、明治19年の学制施行で長浜学校となり、明治26年、長浜町立長浜尋常高等学校に改称。
明治36年の高田町移転に伴い長浜町立実科高等女学校(現在の長浜北高等学校)などに転用されています。

昭和12年に現在地に移築されていますが、その際に塔や背面が撤去され、大幅に修築されています。
平成12年に再び大改修が行なわれ、八角塔屋などが復原。

長浜旧開知学校
名称 長浜旧開知学校/ながはまきゅうかいちがっこう
所在地 滋賀県長浜市元浜町2-3
関連HP 長浜市公式ホームページ
電車・バスで JR北陸本線長浜駅から徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道長浜ICから約3.8km
駐車場 お旅駐車場(37台/有料)・長浜駅東駐車場(168台/1時間まで無料、以降有料)など
問い合わせ 長浜市観光振興課 TEL:0749-65-6521/FAX:0749-64-0396
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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