長野県松本市・松本城と高山市七日町・宮前橋を結び、北アルプスを歩いて横断する新たなトレイルルート、「信飛トレイル」が2025年7月14日(月)に誕生しました。全長117kmというロングトレイルで、高度差は日本一というアルプス越えの道となります。7月14日に上高地(松本市)で式典も行なわれました。
コース中、徳本峠歩道は、目下通行止め

松本城から梓川沿いを歩く松本城〜島々、徳本峠(とくごうとうげ)越えの古道を歩く島々〜上高地、焼岳近くの中尾峠で北アルプスの主稜線を越える上高地〜新穂高温泉・中尾高原、奥飛騨温泉郷の温泉地を巡る中尾高原〜平湯、乗鞍岳中腹の平湯峠から田園地帯へ抜ける平湯〜丹生川、高山中心部へ向かう丹生川〜高山・宮前橋の全6セクションに分かれ、技術と体力と相談してチャレンジできます。
全コースを踏破するには5泊6日の日程が必要とのことですが、現在、島々〜上高地の徳本峠越えの登山道が、通行止めとなっているため、完全踏破はできません(この間はバスなど公共交通機関の利用が必要)。
中部山岳国立公園(北アルプス)の活用を提唱する環境省の動きに合わせ、2022年から松本市、高山市の職員、ガイド、トレイル研究家、地域住民らが集結、ロングトレイルの実現に向けたワークショップやトレイル調査などを実施してきました。
準備委員会を立ち上げ、コース上の宿泊施設や飲食店、公共トイレなどの調査、危険箇所の洗い出し、地域住民への説明会などを行ない、ようやく実験段階に至り、2024年8月に、準備委員会や各地域の観光協会、山小屋、行政などが連携して「信飛トレイル連絡会」が設立されていました。
今後は、徳本峠歩道の復旧、コースのPRと維持管理が必要となり、課題も残されています。
コース中の最高点は中尾峠(2097m)で、焼岳小屋(宿泊には予約が必要)がコース中で最高所の宿泊施設ということになります。
コース中には上高地温泉、奥飛騨温泉郷などの温泉地もあり、区間利用もおすすめです。
トレイルをサポートするWEBサイトも開設され、事前に登録すると自然災害への注意喚起や避難などに関する情報をメールで受け取ることも可能です。

松本と高山を結ぶ! 北アルプス横断の「信飛トレイル」誕生 | |
関連HP | 信飛トレイル公式ホームページ |
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