豊臣秀吉以来のお茶文化は、江戸時代に松江藩、加賀藩など諸国で開花し、城下町では、お茶に合う菓子と干菓子が誕生し、藩主の御用達となったのです。それが今に伝わる日本三銘菓。出雲松江(島根県松江市)、風流堂の「山川」は、日本三銘菓に数えられる風流なお茶菓子(干菓子)です。
不昧公好みの干菓子を復活させたのが「山川」
松江藩中興の名君といわれる松平不昧公(まつだいらふまいこう=松平治郷・まつだいらはるさと)好みの茶菓子といわれ、紅白の落雁(らくがん)の紅は紅葉の山を、白は川を表したもの。
江戸時代の菓子「山川」を、残された文献、茶人や古老の話を参考に、2代目・内藤隆平が大正時代に復活させたもの。
「時期により赤白を上下にしたり、間にはさんだりして茶席に供したと伝えられています」とのこと。
当主となるのは4代目・内藤守さん。
風流堂は、明治23年創業の老舗で、寺町本店の他、京橋店、風流堂矢田店(本社工場)があります。また松江駅ビル「シャミネ松江」などでも販売。
和菓子店を創業する以前は、新潟と松江を結ぶ廻船業を営んでいたといい、初代となる内藤竹次郎が鉄道など陸上交通の発展を見据えて、和菓子業に転身したのだとか。
ちなみに、日本三銘菓は、通説では越後長岡の「越乃雪」(越乃雪本舗大和屋)、加賀金沢の「長生殿」(森八)、そして出雲松江の風流堂「山川」。
風流堂 寺町本店 | |
名称 | 風流堂 寺町本店/ふうりゅうどう てらまちほんてん |
所在地 | 島根県松江市寺町151 |
関連HP | 風流堂公式ホームページ |
電車・バスで | JR松江駅から徒歩8分 |
ドライブで | 山陰自動車道松江玉造ICから約5km |
駐車場 | 4台/無料 |
問い合わせ | 風流堂 寺町本店 TEL:0852-21-3241 |
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