島根県内では出雲大社に次いで参拝者が多いのが津和野町の太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)。参道から社殿までの約250m、1000本もの赤い鳥居のトンネルが、まるで山を登るように連なって見えるので、最近ではフォトジェニックだと評判です。朱塗りの艶やかな社殿は、城山中腹の好展望地に建ち、津和野の町が一望のもと。
連なる朱色の鳥居は、山を伝うトンネルのよう
安永2年(1773年)、津和野藩7代藩主・亀井矩貞(かめいのりさだ)が、津和野藩の安穏鎮護、領民安寧(りょうみんあんねい=領民の安泰)のため、京・伏見稲荷の分霊を勧進して創建したもの。
一帯は津和野城の鬼門である東北に位置し、鬼門封じの役割もあったと推測できます。
稲荷ではなく稲成なのは、亀井矩貞が大願成就の願いを込めたからとか。
明治維新までは藩主・亀井家の祈願所で、藩主以外の参拝は禁止されていました。
現在では商売繁盛、開運厄除けの神として信仰を集めています。
伏見稲荷大社、笠間稲荷神社、竹駒神社、祐徳稲荷神社と並んで、「日本五大稲荷」とも(「日本五大稲荷」は諸説あって定かでありません)。
現存する新殿は昭和44年の再建。
境内にはそのほか元宮、命婦社、宝物殿、養老文庫、茶席半峰亭などが点在しています。
元宮は、乙女山に勧請されていた熊野権現(現在の社殿は大正12年築)。
太皷谷稲成神社では、お参りの順序として、「元宮」→「命婦社」→「新殿」→「新殿裏奉拝所」と巡拝する「四ヶ所参り」をすすめています。
太皷谷稲成神社 | |
名称 | 太皷谷稲成神社/たいこだにいなりじんじゃ |
所在地 | 島根県鹿足郡津和野町後田409 |
関連HP | 太皷谷稲成神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR津和野駅から石見交通バス野中行きで6分、津和野高前下車、徒歩8分 |
ドライブで | 中国自動車道六日市ICから約33km |
駐車場 | 150台/無料 |
問い合わせ | 太皷谷稲成神社 TEL:0856-72-0219/FAX:0856-72-3105 |
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