島根県出雲市平野町、鳥居と本殿の間に一畑電車大社線の線路が通るという珍しい神社が粟津稲生神社(あわずいなりじんじゃ)。鉄道ファン(撮り鉄)だけでなく、近年は一般旅行者も訪れる人気スポットになりつつあります。京の伏見稲荷神社の分霊を勧請して創建したと伝えられますが、由来は定かでありません。
20基並んだ鳥居の先に「ばたでん」が走る
昭和5年2月2日、一畑電気鉄道(現・一畑電車)の川跡駅〜大社神門駅(現・出雲大社前)間が開業する際、線路が粟津稲生神社の境内を横切ることになり、当時の神官、氏子の了承を得て、鳥居群の先に本殿という立地となったもの。
開通当時はデハ1型(1・2・3・5・6号)とデハ二50型(51・52・53・54号)が走っていましたが、デハ二52とデハ二53は現存しています(デハ二53は『デハニ50形体験運転』に使用、デハ二52は出雲大社駅前に静態保存)
鎌倉の円覚寺も境内を横須賀線が横切っていますが、明治時代に横須賀鎮守府への軍用鉄道という意味合いがあり、一畑電気鉄道開通時とは様相が違います。
ちなみに稲荷は稲生(いななり)の転訛といわれ、稲荷よりも古い言葉。
旧粟津村の稲荷社という意味ですが、想像以上に古い歴史を有しているのかもしれません。
粟津稲生神社(一畑電車撮影スポット) | |
名称 | 粟津稲生神社(一畑電車撮影スポット)/あわづいなりじんじゃ(いちばたでんしゃさつえいすぽっと) |
所在地 | 島根県出雲市平野町921 |
関連HP | 出雲観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 一畑電車高浜駅から徒歩10分 |
駐車場 | なし |
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