豪雪地帯の八甲田山で「スノーモンスター」を観賞!

八甲田・スノーモンスター

津軽海峡・陸奥湾を対馬海流(暖流)の分流が流れることで、湿度が供給され、寒気の流入で雪雲が発生。八甲田山(はっこうださん)や、山麓の酸ヶ湯(すかゆ)に豪雪をもたらしますが、八甲田山に架かる八甲田ロープウェーは通年運転。今が巨大な樹氷、「スノーモンスター」を観賞するチャンスです。

八甲田山の樹氷は、規模や豪快さにおいて日本一とも

八甲田・スノーモンスター

樹氷というと蔵王が有名で、「スノーモンスター」も蔵王の代名詞のように思われていますが、その豪雪度、完成度から「スノーモンスター」の巨大さでは八甲田山も負けてはいません。

八甲田山に茂るアオモリトドマツ(オオシラビソ)に雪が吹き付け、巨大な白いオブジェとなるのが「スノーモンスター」、「ホワイトモンスター」と呼ばれるもの。

たかが樹氷と思うなかれ、近年は、海外にも広く知れ渡り、訪日外国人の注目を集めるほどに。
実は、この巨大な樹氷、様々な条件がないと誕生しないので、世界一の豪雪国日本でも、「スノーモンスター」が生まれるエリアは限られるのです。

厳冬期に巨大な樹氷が生まれるのは、「日本海の水蒸気+大陸の冷気+山上に茂るオオシラビソ」という条件が必要で、八甲田山、八幡平、森吉山、蔵王山、志賀高原・横手山くらいに限られます。
それを手軽に観賞となると、ロープウェイやリフトで山上に到達できる必要性もあり、八幡平は脱落。

そんななかで、青い森という県名のように山麓までアオモリトドマツ(オオシラビソ)が茂り、手軽に「スノーモンスター」観賞が楽しめるのが八甲田山なのです。
八甲田の樹氷は例年3月中旬頃まで観賞できますが、巨大な「スノーモンスター」となるのは着氷と着雪が最も盛んな2月。
その時季なら八甲田ロープウェーからスノーモンスターを観賞できます。

山麓駅周辺は八甲田国際スキー場で、山頂駅を起点とした遊歩道「八甲田ゴードライン」も5月の雪解けまでは雪に埋もれた雪原に。
雪に埋もれてもいい服装、靴で、好天に恵まれれば、散策も可能です。

八甲田ロープウェーは風速が25m/s以上の時、異常気象時には運休となります。

豪雪地帯の八甲田山で「スノーモンスター」を観賞!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

八甲田ロープウェー

八甲田連峰の一座である田茂萢岳(たもやちだけ・1326m)にかかるのが八甲田ロープウェー。青森市と奥入瀬、十和田湖を結ぶ十和田ゴールドライン沿いにあるので、八甲田ロープウェーを使えば手軽に八甲田山の雄大な自然に親しむことができます。101人

日本三大樹氷

日本三大樹氷とは!?

日本海を流れる対馬海流(暖流)の影響で、湿った空気がシベリアからの北西の季節風で運ばれ、山にぶつかって上昇気流が生まれ、雪を降らせます。こうして誕生するのが樹氷。スノーモンスターと呼ばれるような樹氷は、日本特有。日本三大樹氷と呼ばれる蔵王、

 

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