銀行類似業務を担う三省社(さんしょうしゃ)の店舗として明治15年に建てられた建物を保存するのが、佐賀市歴史民俗館・旧三省銀行。三省銀行は、明治15年2月に旧佐賀藩士の柿久栄次を頭取とし、佐賀郡の米穀商を株主として開業した三省社が前身。その背景には明治初期の帙禄処分を受けての旧士族の銀行設立ブームがありました。
明治15年築の蔵造りの銀行建築
開所当時は、一般の銀行業務と違い、米相場取引を主に生業としていました。
明治18年に資本金5万円で三省銀行となりましたが投機的な金融が破綻して明治26年に廃業。
現存する建物は三省社の店舗として明治15年に建てられたもの。
外観は伝統的な蔵造りで2階には座敷が設けられています。
明治26年12月に買い取られ木塚医院に再生され、その後も大きな改造が行なわれています。
佐賀市重要文化財に指定。
例年2月〜3月に開催されている『佐賀城下ひなまつり』では、300年の歴史を誇る、和絨毯「鍋島緞通」の製作実演および展示・販売が行なわれています。
佐賀市歴史民俗館は、旧古賀銀行、旧古賀家、旧牛島家、旧三省銀行、旧福田家、旧森永家、旧久富家の7館で構成されています。
佐賀市歴史民俗館・旧三省銀行 | |
名称 | 佐賀市歴史民俗館・旧三省銀行/さがしれきしみんぞくかん・きゅうさんしょうぎんこう |
所在地 | 佐賀県佐賀市柳町3-12 |
関連HP | 佐賀市歴史民俗館公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐賀駅から佐賀市営バス犬井道行きで8分、呉服元町下車、徒歩2分 |
ドライブで | 長崎自動車道佐賀大和ICから約8.6km |
駐車場 | P2佐賀市歴史民俗館駐車場(50台/無料) |
問い合わせ | 佐賀市歴史民俗館 TEL:0952-22-6849 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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