やる気があるのか、ないのか。
店の外観では、「この店、アウトでしょ」と敬遠したくなってしまう。
千葉・内房の富津港「みや川丸」宮川淳船長から紹介された店だ。
「ここのラーメン、本当においしい。まあ、富津の田舎の地元民しかいかない店だけどね」。
まさにそういうタイプを求めてるんですわ。
よっしゃ、いい情報だ!
・・・などと、意気込んでみたものの、その外観でテンションが急降下。
でも、こういう店だからこそ、うまかったときの喜びは倍増するんではないんか・・・もう、半分ヤケです。
戸を開いて凜とした空気に驚いた!
ガラリ。
戸を開いて驚いた。
手作りのポップで壁が埋められていて、
しかもテーブル席と座敷がきれい。
新しくはないけれど、毎日すみずみまで掃除をしてるべなぁ、という凜とした空気が漂う。
厨房もピカピカ。
小田原「ひろし食堂」もそうだったけど、厨房のきれいなお店は裏切らない。
しかも中華を扱っているところで、ハズレは皆無ですね。
目玉は自家製麺のラーメン。
営業は「30年ぐらい前からですね」と2代目になる息子。
初代のオヤジは、別の場所にある製麺工場(と思われる)にいることの方が多いみたい。
普通の麺もあるけれど、海苔を混入させた緑色の麺は、海苔の香りがしておいしい。
さすが、海苔で売る富津だ。
今回は、
マダコ釣りで同行してくれたアズキ(女性・30代)が海苔ラーメン(しょうゆ味)、
タコボウズが海苔塩焼きそば、炒飯。
餃子を1皿ずつオーダーした。
ちなみに、これだけたのんで2250円。
コストパフォーマンスにも優れている。
緑色の麺は、最初「ギョッ」とするけんど、
太さもしっかりしていて、コシも強くていいね。
細麺には細麺のうまみもあるけど、
この緑色の麺は、海苔の風味を味わうことを大事にするなら、この中太レベルは絶妙ですな。
デカい餃子は、自家製米酢で味わうのだ
ただ、塩焼きそばは、ちょっとだけ辛みを振った方が、タコボウズとしてはベストのような気がしましたね。
楽しいのは、ここから。
調味料がやたらとある。
出されたものは、その店の味でまっとうする・・・のが、タコボウズ流ではあるけれど、
「ほんのちょっとだけ足したい」というときは、
これだけバラエティに富んだ「つけたし調味料」をベンチ入りさせているのは心強い。
チリペッパーをミルで削るのがあって、バッチグー!
山椒のパウダーもあったので、それでもよかったかなぁ、と思われます。
餃子がデカい。
しかも、壁の張り紙には「そのままでも食べられる」みたいな文言もあったりして。
もしかして・・・この皮も「はい、手作りでやってます」・・・すげぇ〜!
そのまま、1個を食したあとは、自家製米酢(なんじゃ、そりゃ?)とブラックペッパーでいただきました。
これまた、うまい。
揚げるようにして焼き上げるのも、いろいろ試行錯誤して、この焼き方になったのかなぁ、というのが垣間見える。
このボリュームで、この餃子5個で350円・・・冷凍の持ち帰り餃子は6個で350円・・・これは地元で人気にもなるさ。
忘れてましたけど、
セルフサービスのポットの中には、
油料理の消化&吸収にすぐれる熱々のルイボスティーもあるのよ。
さっすが、船長のおすすめの店だわ。
オマケ情報ですが、
ラーメン系には、
生海苔とカジメ(ねばねばした海藻)のトッピングがそれぞれ100円でできますよん♪
いいのラーメンDATA
千葉県富津市下飯野330-3
TEL0439-87-1535
11:00~20:30(昼休みなく、通し営業)
木曜休
(電車で)
JR青堀駅から徒歩20分
(車で)
館山自動車道木更津南ICなどを利用
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