わたらせ渓谷鐵道・間藤駅

わたらせ渓谷鐵道・間藤駅

足尾銅山から産出される鉱石輸送のために桐生〜足尾間に敷設された足尾鉄道(その後、国鉄足尾線、JR足尾線)が前身のわたらせ渓谷鐵道。JR足尾線を引き継いで、平成元年3月29日に開業したのが、第三セクター鉄道のわたらせ渓谷鐵道(桐生〜間藤)で、その起終点駅となるのが間藤駅(まとうえき=栃木県日光市足尾町)です。

国鉄足尾線の終着駅がわたらせ渓谷鐵道の終着駅に変身

かつては鉱石輸送のため、足尾本山駅へ向かう列車は間藤駅で、スイッチバックして標高差を克服していましたが、その後、貨物輸送が廃止され、現在では間藤駅が終着駅になっています。

開業は、大正3年12月31日。
大正7年6月1日に国有化により、国鉄足尾線の駅となり、平成元年3月29日からわたらせ渓谷鐵道の駅になっています。

作家の宮脇俊三(みやわきしゅんぞう)が国鉄完乗を達成した駅として鉄道ファンには知られ、駅舎内の待合室には、宮脇俊三に関する展示があります。

鉱山輸送が全盛だった時代には18人の駅員を擁していましたが、現在は起終点駅にもかかわらず、無人駅。
構内に展望台(望遠鏡付き)があるのはニホンカモシカの観察用とか。
タクシーは営業所が近くにあるので、連絡すれば迎車してくれます。

例年、12月上旬~2月には『わたらせ渓谷鐵道各駅イルミネーション』も実施されています。

間藤駅と旧足尾本山駅があった本山地区の間には、間藤水力発電所跡(日本最初の水力発電所)、古河橋(現存する日本最古の鉄製道路橋)などもあり、足尾銅山の操業の中心地だった歴史を偲ぶことができます。

わたらせ渓谷鐵道・間藤駅
トロッコ列車も間藤駅が起終点(写真は「わたらせ渓谷号」)
わたらせ渓谷鐵道・間藤駅
名称わたらせ渓谷鐵道・間藤駅/わたらせけいこくてつどう・まとうえき
Watarase Keikoku Railway,Matō Station
所在地栃木県日光市足尾町下間藤2番地
関連HPわたらせ渓谷鐵道公式ホームページ
ドライブで日光宇都宮道路清滝ICから約16.8km
駐車場あり/無料
問い合わせわたらせ渓谷鐵道TEL:0277-73-2110
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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わたらせ渓谷鐵道・桐生駅

わたらせ渓谷鐵道・桐生駅

桐生と間藤を結んだJR足尾線の第3セクター転換で誕生したわたらせ渓谷鐵道。群馬県桐生市の桐生駅(きりゅうえき)と栃木県日光市足尾町の間藤駅(まとうえき)の44.1kmを結んでいます。その起点駅がJR両毛線との接続駅でもある桐生駅で、1番線が

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