並び地蔵(化け地蔵)

並び地蔵(化け地蔵)

栃木県日光市、神橋の上流にある大谷川の奇勝・憾満ヶ淵(かんまんがふち)沿いにある地蔵群が、並び地蔵(化け地蔵)。承応3年(1654年)、晃海僧正(こうかいそうじょう=天海大僧正の弟子)創建の慈雲寺の地蔵菩薩で、寺自体は明治35年の足尾台風の洪水で流出、本堂が再建されています。

天海大僧正の弟子たちが刻んだ地蔵群

並び地蔵(化け地蔵)

天海大僧正の100人の弟子が「過去万霊 自己菩提」のために刻んだ地蔵群が、並び地蔵(化け地蔵)。
数えるたびに数が異なることが化け地蔵の名の由来です。

明治35年9月28日の足尾台風では、台風が足尾付近を通過したため(足尾で315ミリの雨量を記録)、日光中宮祠では土石流が発生し中禅寺湖に流れ込んだため津波が起こり、大谷川(だいや)が氾濫して神橋、大谷橋が流失。
慈雲寺の地蔵群も多くが流出し、遠く今市まで流れてしまったものもあったのだとか。

その後、地元の尽力で70尊ほどが復元安置されています。

並び地蔵(化け地蔵)
再建された山門
並び地蔵(化け地蔵)
名称 並び地蔵(化け地蔵)/ならびじぞう(ばけじぞう)
所在地 栃木県日光市日光
関連HP 日光市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR日光駅・東武日光駅から東武バス湯元温泉行き・中禅寺温泉行き・奥細尾行き・清滝行きで田母沢下車、徒歩15分
ドライブで 日光宇都宮道路日光ICから約4km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 日光市日光観光課 TEL:0288-53-3795
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
憾満ヶ淵

憾満ヶ淵

栃木県日光市、神橋の上流にある大谷川の奇勝が憾満ヶ淵(かんまんがふち)。男体山(なんたいざん)から噴出した溶岩流でできた渓谷で、岩上に慈雲寺を創建した晃海僧正(こうかいそうじょう=天海大僧正の弟子)が建立した不動明王像が立っています。憾満(

 

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