江戸城の大手口の登城ルートで、本丸に至る最後の門が中雀門(ちゅうじゃくもん)。逆にいえば、ここが本丸・表御殿の玄関門となります。大手三の門、中之門を駕籠(かご)に乗ったまま通過を許された徳川御三家(尾張藩、紀州藩、水戸藩)も、この門では駕籠を下りなければなりませんでした。現在は石垣に往時を偲ぶのみとなっています。
本丸・表御殿の正門にあたるため書院門とも呼ばれていました
中之門から坂道を上りますが、この坂は、江戸城東側に広がっていた低地(以前は低湿地)と本丸の位置する台地との境にあたります。
本丸・表御殿の玄関口(正門)にあたる中雀門は、幕末の1863(文久3)年の火災で本丸御殿が焼失した際に類焼し、石垣の表面は、熱により黒く焦げてかなり劣化しています。
御書院番の与力10騎、同心20名が鉄砲25・弓25を備えて守備していたので、書院門との別名もありました。やはり枡形となって高麗門と渡櫓門の2つの門で構成された、防御重視の門。さらに書院出櫓(重箱櫓)、書院二重櫓という2つの櫓で守られていました。
左右の石垣を見ながら、最後のカーブを大きく右に回ったところに渡櫓門がありました。
現在の坂道はアスファルト舗装ですが、往時は石段がここにあり、登城する大名は頭上を塞ぐ2棟の櫓に威圧されながら、表御殿に入ったのです。
渡櫓門を通過した右手には、御書院番与力番所があり、最終のチェックをここで行なっていました。
現在、2本のケヤキがそびえている部分が、ほぼ表御殿の正面玄関のあった場所です。
中雀門という意味深長な名前は、扉に真鍮(しんちゅう)の化粧金具を取り付けた鍮石門(ちゅうじゃくもん)の可能性が大ですが、南方を守護する神獣・朱雀(すざく)から朱雀門の転訛など諸説あります。
高価な真鍮を貼り付けた門は、江戸城広し、日本広しといえども、城門ではここだけです。
古地図&絵図に見る中雀門
江戸城 中雀門(皇居東御苑) | |
名称 | 江戸城 中雀門(皇居東御苑)/えどじょう ちゅうじゃくもん(こうきょひがしぎょえん) |
所在地 | 東京都千代田区千代田1-1 |
関連HP | 宮内庁公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ東西線・都営三田線大手町駅から徒歩6分。東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩10分、JR東京駅丸の内北口から徒歩11分 |
駐車場 | なし/大手センターパーキング(185台/有料)などを周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 宮内庁 TEL:03-3213-1111 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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