天神濠(皇居東御苑)

江戸城の三の丸と二の丸を隔てる濠。平川門から江戸城に入ると左手に天神濠、右手に平川濠があります。今では土橋になっていますが、江戸城築城当初は跳ね橋で、いざという時には橋を落として防衛力を強化することができました。天神濠という名は、太田道灌(おおたどうかん)の菅原道真好きに由来しています。

城内に太田道灌創建の平川天神が鎮座したのが名の由来

周辺の石垣も比較的に江戸初期の積み方

江戸城を最初に築いたのは、1478(文明10)年、太田道灌です。
太田道灌は居城である川越城の天神曲輪から三芳野神社(みよしのじんじゃ)の分霊を勧請して、平川天神(現在の平河天満宮)を創建します。

太田道灌の父・太田資清の法号は、道真(どうしん)。菅原道真好きの親子だったことが垣間見られます。

残念ながら二の丸庭園の東側に位置した南半分は埋め立てられています。本来は三の丸と二の丸を隔てる濠のため大手三の門なで、江戸城の玄関部分である大手(追手)まで伸びていました。

現存する天神濠は規模は小さくなりましたが、白鳥濠とともに外部から遮断されているため野鳥観察には絶好の濠となっています。準絶滅危惧類のカイツブリ、そしてカルガモは通年羽を休め、双眼鏡を持参すれば潜水し魚をくわえて浮上するところを観察できます。
秋季から冬季にはマガモ、キンクロハジロも飛来。

カイツブリ
カルガモ
マガモ
キンクロハジロ

江戸城内図に見る 天神濠

天神濠(皇居東御苑)
名称 天神濠(皇居東御苑)/てんじんぼりこうきょひがしぎょえん
所在地 東京都千代田区千代田1-1
関連HP 宮内庁公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ竹橋駅から徒歩10分。東京メトロ大手町駅から13分。JR東京駅から徒歩20分
駐車場 なし/北の丸公園第一駐車場(144台・有料)など周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 宮内庁 TEL:03-3213-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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