東京都品川区北品川3丁目に鎮座する東京十社のひとつ品川神社は、文治3年(1187年)、源頼朝創建という古社ですが、その境内で東海道を見下ろすようにそびえるのが東京随一の高さを誇る富士塚の品川富士です。東京23区内に残る江戸時代に富士講が築いた「江戸七富士」のひとつで、比高は15mという巨大な富士塚です。
通年登山は可能ですが、毎年7月上旬に山開きが行なわれる
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明治時代には高田富士(今の早稲田大学構内にあった水稲荷神社の富士塚/昭和38年に西早稲田3丁目に神社とともに移転)を含めて「江戸八富士」に数えられていました。
1合目から9合目まで標石も配されて、まさにホンモノの富士のミニチュア版。
築かれたのは、富士講の全盛時代となる江戸時代ではなく、なんと激動のさなかの明治2年のこと。
北品川の品川丸嘉講中(しながわまるかこうじゅう)が馬込村(大田区馬込)から富士浅間社を遷して富士塚を構築したもの。
大正11年の第一京浜国道建設の際に現在地に移転するという波乱の道のりを歩んで現存しています。
しかも使われているのは富士山の本物の溶岩です。
品川富士に立つ石碑には、「富士山遥拝所」とも記されていて、ここから富士山が眺望できたことがわかります。
今も富士講の人々が7月上旬に山開きを行なっています。
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品川富士(品川神社) | |
名称 | 品川富士(品川神社)/しながわふじ(しながわじんじゃ) |
所在地 | 東京都品川区北品川3-7-15 |
関連HP | 品川神社公式ホームページ |
電車・バスで | 京浜急行新馬場駅から徒歩3分。JR品川駅から徒歩15分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 品川神社 TEL:03-3474-5575/FAX:03-3474-5599 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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