奥氷川神社

奥氷川神社

東京都西多摩郡奥多摩町、JR青梅線奥多摩駅近くの多摩川と日原川の合流点に鎮座するのが奥氷川神社(おくひかわじんじゃ)。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に創建とも伝えられ、大宮(さいたま市)の氷川神社、中氷川神社(埼玉県所沢市)とともに武蔵三氷川に数えられる一社。

武蔵三氷川の一社で奥宮的な存在に

社伝によれば、貞観2年(860年)、簸川修理大輔土師行基が再興し奥氷川大明神としたとされ、奥氷川神社となったのは明治2年。
中世には一帯は、氷川郷(野上郷とも)と呼ばれたことから、その歴史がよくわかります。

祭神は、須佐之男命(すさのおのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)。
現在の奥多摩駅は、昭和19年の開業時には氷川駅でしたが、この奥氷川神社に由来する駅名です(昭和46年に奥多摩駅に改称)。

境内に生える氷川三本杉は、鎌倉時代に植えられたという伝説の神木で(源頼朝を始めとする坂東武者は氷川神を信仰)、都内最大の杉。

武蔵三氷川とされる氷川神社ー中氷川神社ー奥氷川神社(上氷川神社)は、大宮-中宮-奥宮あるいは氷川-中氷川-奥氷川と東西に繫がる「神の通り道」。
牟邪志(むさし=後の武蔵国)最初の国造・无邪志国造(むざしのくにのみやつこ)は出雲臣伊佐知直(いさちのあたひ)だとされますが、まず多摩川下流に拠点を置き、多摩川上流に祖神を祀り(現在の奥氷川神社)、牟邪志、知々夫(秩父)両国の統合で中氷川神社を創建し、さらに大宮の氷川神社を創建したとも推測されています(奥多摩町史などによる)。

奥氷川神社近くには奥多摩ビジターセンターもあるので、時間が許せば寄り道を。
奥多摩むかし道のハイキング前の参拝も可能。

奥氷川神社
名称 奥氷川神社/おくひかわじんじゃ
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町氷川185
電車・バスで JR奥多摩駅から徒歩2分
ドライブで 圏央道青梅ICから約26km
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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