東京都府中市にある東京都立公園。浅間神社の鎮座する堂山(標高79.8m)、その西隣の水手洗(みたらし)神社が麓に佇む中山、前山という3のピークを中心にした自然公園で、公園の南側は明治大学の府中グラウンド。中山の北麓にはムサシノキスゲの群生地があり、例年4月下旬~5月中旬に見頃を迎えます。
貴重なムサシノキスゲの群生地が残される
前山・中山の麓に1万5000株ほど自生するムサシノキスゲは、ニッコウキスゲが温暖な低地に適応した変種だといわれ、東京都レッドリスト(東京都の保護上重要な野生生物種)で絶滅危惧II類(VU)に指定される貴重な品種。
人が手入れを続ける雑木林だからこそ、ムサシノキスゲが残存したのだとか。
公園名の由来となった浅間神社のある堂山へは、西側のゆるやかな女坂、南の階段の男坂などがあり、山麓をすそ野の道が周回しています。
中山のほうが山が大きく、尾根沿いの道を歩けばハイキング気分をも味わうことができます。
中山の南麓に人見四郎の墓跡がありますが、これは鎌倉時代末期〜南北朝時代の武将・人見光行(ひとみみつゆき)の墓があったと伝承される地。
元弘3年(1333年)、楠木正成の籠る赤坂城攻城戦で、討ち死にしています(『太平記』)。
墓とされるのは浅間山一帯が人見氏の居館跡と伝承されているから。
府中市教育委員会が平成2年に建墓した墓跡碑が立っていますが、あくまで中世の城館で、伝承の域を脱していません。
西の中山の頂、東屋のあるあたりは、富士山を眺望するポイントで、関東の富士見百景にも選定されています。
快晴に恵まれれば、例年11月21日前後、1月21日前後と年2回、富士山頂に太陽が沈むダイヤモンド富士が期待でき、この日の夕方には多くの人が集まります。
東京都の武蔵野には、浅間山公園のほか、野川公園、武蔵野公園、武蔵国分寺公園、六仙公園、狭山・境緑道、玉川上水緑道、東伏見公園と8ヶ所の都立公園があります。
浅間山公園 | |
名称 | 浅間山公園/せんげんやまこうえん |
所在地 | 東京都府中市浅間町4丁目、若松町5丁目 |
関連HP | むさしのの都立公園公式ホームページ |
電車・バスで | JR中央線武蔵小金井から京王バス東府中行き、京王線東府中駅から京王バス武蔵小金井行きで浅間山公園下車すぐ |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 武蔵野公園サービスセンター TEL:042-361-6861 |
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