芝丸山古墳

芝丸山古墳

東京都港区芝公園にある前方後円墳で、墳丘長112mという東京都内で最大の古墳が芝丸山古墳(丸山古墳第1号墳)。芝公園の南端の台地先端部に位置し、木々が茂っているため古墳のイメージが湧きませんが、5世紀中頃の前方後円墳です。芝丸山古墳の東南斜面には縄文時代の丸山貝塚も残されています。

知られざる東京最大の古墳が芝公園に!

【芝公園】芝丸山古墳遺構調査(公益財団法人東京都公園協会)

東京湾海岸部近くに築かれた古墳で、日本初の人類学者とされる坪井正五郎(つぼいしょうごろう)が明治25年、ヨーロッパ留学を終え、東京に戻る際に、船上から丸山の高さに不自然さを感じ、明治30年と明治31年に発掘調査が行ない、古墳であることを確信しています。

江戸時代には後円部頂が崩されているため、原型をのこしておらず、墳丘長に関しても112mではなく、125m、106mという説もありますが、東京都では最大の古墳です。

被葬者は初代の无邪志国造(むざしのくにのみやつこ)の兄多毛比命(えたもひのみこと)の墓とする説もありますが、定かでありません。
東京湾の海上交通を掌握した有力な豪族であることは明らかです。

芝丸山古墳の出土品は、明治大学考古博物館に収蔵されています。

芝丸山古墳
名称 芝丸山古墳/しばまるやまこふん
所在地 東京都港区芝公園4-8-25
関連HP 港区公式ホームページ
電車・バスで 都営地下鉄芝公園駅からすぐ
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 港区企画経営部区長室広報係 TEL:03-3578-2036/FAX:03-3578-2034
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
宝萊山古墳

宝萊山古墳

東京都大田区田園調布にある多摩川流域最古の前方後円墳が宝萊山古墳(ほうらいさんこふん)。最近の発掘調査から墳丘長97.5mで4世紀前半頃の築造と判明し、芝丸山古墳(墳丘長112m)同じ田園調布にある亀甲山古墳(107m)とともにいわば「東京

亀甲山古墳

亀甲山古墳

東京都大田区田園調布の多摩川台公園内にある前方後円墳が亀甲山古墳(かめのこやまこふん・きっこうやまこふん)。墳長107.25m、多摩川流域では最大の古墳で、国の史跡になっています。立川市から続く延長約30kmの国分寺崖線(こくぶんじがいせん

東京三大古墳とは!?

東京三大古墳とは!?

東京都内にある巨大古墳のTOP3、いわゆる東京三大古墳は、港区芝公園の芝丸山古墳、大田区田園調布の亀甲山古墳(かめのこやまこふん)、そして宝萊山古墳(ほうらいさんこふん)と、23区の一等地に。いずれもヤマト王権と密接な繋がりが類推できる前方

関東にある100m以上の巨大古墳 全59基紹介

関東(1都6県)にある100m以上の巨大古墳は、2024年12月現在で、59基。近年、開発で消滅した古墳もあり、60基を下回っていますが、神奈川県を除いて100m以上の古墳が存在しています。巨大古墳の多い県は群馬県で19基、続いて千葉県の1

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ