出山横穴墓群8号墓

出山横穴墓群8号墓

東京都三鷹市大沢にある7世紀半ば~8世紀初めに築かれた横穴墓群が、出山横穴墓群(でやまおうけつぼぐん)。武蔵野台地を野川が削り取った国分寺崖線(こくぶんじがいせん=線状に連続する崖)を利用して掘られた墓で、出山横穴墓群8号墓(東京都の史跡)が公開施設として見学可能。

人骨などの出土状況をガラス窓越しに見学が可能

記録に残る横穴墓の発見は、昭和38年で、調査が始まったのは昭和53年から。
現在では10号墓までが確認されています。
公開される8号墓も昭和54年に土地所有者がその一部を発見し、平成5年に三鷹市教育委員会が発掘調査を行ない、横穴墓であることが確認されたもので、比較的に最近の発見です。

武蔵野崖線の崖斜面を利用し、中間の高さに掘削されています。

出山横穴墓群8号墓から出土した須恵器(すえき)の平瓶(ひらべ=壺形で体部に短い口頸が付けられた液体の容器)は7世紀中葉に東海地方東部で製作されたもので、築造時期は7世紀後期と推測されています。
玄室内からは8歳前後の男性、40代の男性、30代と見られる男性、20代前半の女性という4体の人骨が出土。
公開される出山横穴墓群8号墓では、見学室から二重ガラス越しに、人骨などのレプリカが置かれた横穴墓内を見学することができます。
大沢の里・自然観察路内にあるので、散策途中に見学が可能。

武蔵野台地上の国立天文台三鷹キャンパス敷地内に、天文台構内古墳と通称される上円下方墳があり、横穴墓群と同時代の首長の墓だと推測されています。

出山横穴墓群8号墓
武蔵野崖線に築かれています
出山横穴墓群8号墓
出山横穴墓群8号墓
名称 出山横穴墓群8号墓/でやまおうけつぼぐん8ごうぼ
所在地 東京都三鷹市大沢2-1097-1(大沢の里・自然観察路内)
関連HP 三鷹市公式ホームページ
電車・バスで JR三鷹駅から小田急バス榊原記念病院、朝日町三丁目、車返団地行きで龍源寺下車、徒歩5分
問い合わせ 三鷹市スポーツと文化部生涯学習課 TEL:0422-29-9862/FAX:0422-29-9040
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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