東京都葛飾区柴又4丁目にある京成電鉄金町線の駅が、柴又駅(しばまたえき)。明治32年12月17日、帝釈人車鉄道(たいしゃくじんじゃてつどう、現・京成金町線)の駅として開業した歴史ある駅で、レトロな下町風情を残した柴又帝釈天の玄関駅。「関東の駅百選」にも選定されています。
『男はつらいよ』シリーズの舞台で、「関東の駅百選」に選定
「関東の駅百選」選定の理由は「ご存知寅さんの『男はつらいよ』の雰囲気を考慮した瓦葺き風の駅舎」だから。
葛飾柴又は、『男はつらいよ』シリーズの舞台で、駅前にも「フーテンの寅像と見送るさくら像」が配されています。
柴又駅はもちろん、京成金町線も映画『男はつらいよ』に何度も登場、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のJR常磐線亀有駅とともに葛飾区の2大聖地になっています。
前身となる帝釈人車鉄道は、日本鉄道海岸線(現・JR常磐線)金町駅と柴又帝釈天間の1.5kmを結ぶ全国で5番目の人車鉄道として、明治32年12月17日に開業(人が動力となって線路上の車両を押す人車鉄道は、全国に29ヶ所あり、都内では帝釈人車鉄道が唯一)。
車両は、10人乗りが59両、6人乗りが5両で、車両を押す押夫は、通常は4人で、帝釈天の縁日となる庚申の日には120人前後の臨時押夫が雇われ、2人で押していました。
明治45年4月27日に京成電気軌道に譲渡され、電化工事の終了まで人車を運行し、翌大正2年10月2日に電気鉄道へと姿を変え、人車鉄道の車両は笠間稲荷人車軌道に移設されています。
人車鉄道開業順 BEST5
人車鉄道名 | 区間 | 距離 | 開業日 |
藤枝焼津間軌道 | 藤枝〜焼津 | 4.5km | 明治24年7月25日 |
豆相人車鉄道 | 熱海〜小田原 | 25.3km | 明治29年3月 |
宇都宮軌道運輸 | 宇都宮西原町〜大谷荒針 | 4.7km | 明治30年4月3日 |
島田軌道 | 島田駅〜向谷 | 2.9km | 明治31年4月13日 |
帝釈人車鉄道 | 金町駅〜柴又帝釈天 | 1.5km | 明治32年12月17日 |
柴又駅 | |
名称 | 柴又駅/しばまたえき |
所在地 | 東京都葛飾区柴又4-8-14 |
関連HP | 京成電鉄公式ホームページ |
問い合わせ | 柴又駅 TEL:03-3657-2619 |
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