東京都羽村市小作台5丁目にあるJR青梅線の駅が、小作駅(おざくえき)。明治27年11月19日、セメント原料の石灰石輸送を担った青梅鉄道(後の青梅電気鉄道、現・JR青梅線)立川駅〜青梅駅間の開通とともに開業した歴史ある駅で、「こさく」と読めるため、関東の難読駅名のひとつに数えられています。
小佐久が小作に転訛したため、難読地名・難読駅名に
先に開通していた甲武鉄道(明治39年に国有化され、中央線に)の支援で敷設工事が行なわれ、明治27年11月19日、立川駅〜青梅駅間(18.5㎞)が開通し、立川駅、拝島駅、福生駅、羽村駅、小作駅、青梅駅の6駅が開業しています。
鉄道計画の発端となった青梅駅〜日向和田駅間(2.4㎞)も明治28年12月15日に開通し、石灰石が無蓋貨車に積み込まれ、立川駅で甲武鉄道へ積み替えられ、横浜築港工事や官設鉄道建設工事などを受注してセメント生産が拡大した東京深川の浅野セメントへと運ばれました。
駅舎は、国鉄時代の昭和61年3月1日、橋上駅舎に改築。
青梅駅管理の業務委託駅で、自動券売機が置かれるのみ。
小作(おざく)という難読地名は、室町時代に「小佐久」の記録があることから、もともとは小佐久だったことがわかります。
明治26年に神奈川県から東京府へ編入されるまでは神奈川県西多摩郡に属した西多摩村でした。
鉄道開通時の主産業は養蚕を主体とした農業でしたが、今では駅周辺も住宅地に変わっています。
小作駅 | |
名称 | 小作駅/おざくえき |
所在地 | 東京都羽村市小作台5丁目 |
関連HP | JR東日本公式ホームページ |
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