東京都小笠原村、小笠原群島にある無人島が兄島(あにじま)。兄島の北にある弟島、孫島、南にある有人島の父島、さらに父島周辺の西島、東島、南島とともに、父島列島を形成する島で、父島とは約800mの兄島瀬戸で隔てられています。島全体が国有地のため、島の自然も保たれ、世界自然遺産「小笠原諸島」の構成資産になっています。
島の南側、父島との間の兄島瀬戸は兄島海域公園に指定
兄島は、水に恵まれず、乾いた土地が多い島のため(島の6割をコバノアカテツ-シマイスノキ群集などの乾性低木林が占有)、開拓の手を逃れ、明治21年に初めて入植者が入りました、大正時代に日本軍が土地を買収しましたが、その後の開発は行なわれていません。
戦後、アメリカから返還された後に、船でのアクセスだけでなく、航空路を開拓しようと、平坦な地形の兄島に空港を建設する計画が持ち上がりますが、小笠原群島特有の乾性低木林が良好に保たれていることから、環境庁(現・環境省)が計画の見直しを求め、兄島全域が無条件保護・保全地域なったため、飛行場計画は中止になっています。
最高地点は、島南部、兄島瀬戸に臨む見返山で標高253.9m。
兄島への上陸、入島はできませんが、兄島瀬戸に臨むキャベツビーチでは、ボートをブイに係留してシュノーケリングなども可能です。
兄島の南側に位置する兄島瀬戸(見返山直下の海域)は、兄島海域公園に指定され、海域のエコツアーなどで訪れることができます。
兄島瀬戸の父島側にある宮之浜もサンゴが美しく、魚も多いためシュノーケリングに最適です。
ただし、兄島瀬戸は潮流が早いので、注意が必要。
兄島 | |
名称 | 兄島/あにじま |
所在地 | 東京都小笠原村父島兄島 |
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