東京都八丈町、八丈島は、西山火山(八丈富士)、東山(三原山)というふたつの火山体が結合してできたひょうたん型の島。新しい火山活動で誕生した八丈富士(標高854.3m/伊豆諸島の最高峰)は、ふるさと富士のひとつで、富士山と同様に山頂の火口を一周するお鉢巡りコースが整備されています。
直径400m、深さ100mの火口の縁を一周
形成されて1万年の若い火山体の八丈富士。
登山口から山頂の火口(直径400m、深さ100m)の縁までは1280段の階段を上って1時間ほどの頑張りで到達します。
階段の終点から、やや平坦な道を100mほど進むと、火口が見渡せるお鉢めぐりの分岐点で、時計回りに火口の縁を3分の1周ほど歩いた場所が、三角点(854.3m)のある山頂(分岐から徒歩20分)。
さらに40分ほどで火口を一周でき、最初の分岐に戻ります。
火口の縁ということで、尾根歩きとなりますが、ブッシュで足元が見えない場所も多く(足元に亀裂や穴が開いている場所があります)、転倒などには注意が必要。
分岐から火口内へと下る道を10分ほど歩くと富士山の祭神・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を祀る浅間神社(せんげんじんじゃ)が鎮座しています。
八丈島ではその昔、元服の時に感謝を込めて横間海岸の玉石をお供えする習わしがありました。
浅間神社近くには火口の中を覗き込むことができる場所もあり、迫力満点。
火口内は一木一石たりとも動かしてはいけないという国立公園特別保護区に指定されているので、環境の保全に留意を(中央火口丘を目指す人もいますが、迷いやすく、特別保護区なので入山しないのが賢明)。
風が強いことが多いので、強風時にはお鉢巡りは断念する必要がある他、体感気温が下がるので、ウィンドブレイカーの着用を。
夏場は蒸し暑いので、熱中症にも注意を。
最後の噴火は江戸時代初期の慶長10年(1605年)、噴火場所は八丈富士南東斜面の割れ目火口列です。
活火山で、現在も気象庁が常時観測しています。
通常は噴火警戒レベル1で、「活火山であることに留意して入山を」という感じです。
八丈富士お鉢巡りコース | |
名称 | 八丈富士お鉢巡りコース/はちじょうふじおはちめぐりこーす |
所在地 | 東京都八丈島八丈町大賀郷・三根 |
関連HP | 八丈島観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 登山口へ八丈島空港からタクシーで12分、底土港からタクシーで15分 |
ドライブで | 八丈島空港から約5.7km、底土港から約7km |
駐車場 | 10台/無料 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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