善養寺(江戸三閻魔)

善養寺(江戸三閻魔)

東京都豊島区西巣鴨4丁目にあるが天台宗の寺が、善養寺。寺伝によれば、天長年間(824年〜834年)、慈覚大師(円仁)の開山と伝わる古刹で、本堂に鎮座する木造閻魔王坐像(もくぞうえんまだいおうざぞう)は、太宗寺や華徳院とともに「江戸三閻魔」(江戸三大閻魔)として有名です。

本堂には巨大な閻魔様(江戸三閻魔)が鎮座

善養寺(江戸三閻魔)

往時は上野東叡山寛永寺末として上野山内にありましたが、寛文年間(1661年〜1672年)、下谷坂本(後の下谷区善養寺町、現・台東区上野公園、下谷1丁目の西側)に移転、さらに鉄道の敷設(現・山手線の上野駅〜鶯谷駅間)のため、明治45年、現寺地に移転。
本尊の薬師如来像は秘仏ですが、「おえんまさまの寺」と通称されるように本堂にある像高3mもの巨大な閻魔坐像が有名です。
『江戸名所図会』には運慶作と記されていますが、寺はたびたび火災にあっているので、後世の作だと推測できます。
なぜ閻魔坐像を安置したのかの由来も定かでありません。

寛永6年(1629年)造立の石燈籠、延宝8年(1788年)の宝篋印塔などが往時の名残となっています。
境内には尾形光琳(おがたこうりん)の弟で陶芸家・尾形乾山(おがたけんざん)の墓があります。
尾形乾山は、晩年の69歳からに江戸・入谷に移り住み、81歳でこの世を去っています。

善養寺(江戸三閻魔)
善養寺(江戸三閻魔)
名称 善養寺(江戸三閻魔)/ぜんようじ(えどさんえんま)
所在地 東京都豊島区西巣鴨4-8-25
電車・バスで 都営地下鉄西巣鴨駅から徒歩5分
問い合わせ 善養寺 TEL:03-3915-0015
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

【知られざる東京】江戸三大閻魔

江戸時代には旧暦1月15日が小正月、7月15日がお盆ということもあって、1月16日、7月16日は閻魔賽日(えんまさいじつ)といって閻魔大王を祀る寺では、縁日として賑わいました。藪入(やぶいり)で奉公先から休みをもらった人々も、閻魔詣でに繰り

 

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