東京都新宿区市谷八幡町、市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう)の境内社のひとつが、茶ノ木稲荷神社。市谷亀岡八幡宮は、寛永13年(1636年)頃、外堀の開削で現社地に遷座していますが、茶ノ木稲荷神社はそれ以前からある地主神(じぬしがみ)を祀るという古社です。
眼病平癒で名高い市谷亀岡八幡宮の境内社
市谷亀岡八幡宮が鎮座する地は、もともと稲嶺山(いなりやま)と称し、眼病平癒に霊験あらたかという茶ノ木稲荷神社が建ち、江戸時代にも大名や旗本の尊崇を集めていました。
祭神は保食神(うけもちのかみ=稲荷大神)で、空海が関東下向の際に開山したと伝えられています(ただし空海が東国に来たという史実はありません)。
稲荷大神の御神使という白狐が生息していましたが、ある時誤って茶の木で目を突いてしまったことから、崇敬者は茶を忌み、正月の三ヶ日は茶を呑まない風習がありました。
また眼病の人は、17日間、茶を断って願えばいいともいわれていました。
江戸時代の稲荷番付に前頭筆頭に位置するほど、その名前は知られていたのです。
現在も初午(節分後、最初の午の日)、5月11日、9月11日には祭礼が行なわれ、授与品(市谷亀岡八幡宮社務所で授与)に金運お守り、商売繁盛お守りなどがあります。
境内社には出世稲荷神社もあるので、あわせて参拝を。
茶ノ木稲荷神社 | |
名称 | 茶ノ木稲荷神社/ちゃのきいなりじんじゃ |
所在地 | 東京都新宿区市谷八幡町15 |
関連HP | 市谷亀岡八幡宮公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ市ケ谷駅、都営地下鉄市ヶ谷駅から徒歩5分 |
駐車場 | 6台/無料 |
問い合わせ | 市谷亀岡八幡宮 TEL:03-3260-1868/FAX:03-3260-5368 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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