品川区立品川歴史館

東京都品川区大井6丁目にある品川区立の歴史博物館が、品川区立品川歴史館。令和6年4月21日にリニューアルし、「しながわナビ」を設置するなど、資料・模型・映像が融合した「常設展示室」などが刷新されています。中央に芝生が広がる庭園には書院と茶室も併設。

品川の歴史を身近に感じられる「品川ライブミュージアム」

リニューアル後のコンセプトは、品川の歴史を身近に感じられる「品川ライブミュージアム化」。
常設展示室では、原始・古代、中世、近世、近現代の4つの時代区分で品川の歴史を学ぶことができます。
展示物は子供の目線に合わせて高さを抑え、解説文はなるべく平易に簡潔にまとめているとのこと。

とくに東海道の日本橋から最初の宿場として栄えた品川宿は、喜多川歌麿、歌川広重、葛飾北斎などの浮世絵（名所絵、美人画、役者絵など、様々な作品）にも数多く描かれ、また文明開化とともに海岸線を陸蒸気（おかじょうき＝蒸気機関車）が走った歴史を学ぶことができます。

また有名な大森貝塚（日本考古学発祥の地として全国的に著名な縄文時代の遺跡）も品川区内にあり、原始・古代の品川にも注目です（大森貝塚を発掘したモース博士の紹介コーナーもあります）。

常設展示室中央のライブステージで上映される大迫力の映像『品川歴史絵巻』（高さ2.9m、横11.6m／上映13分）は、2階の展望デッキから視聴する仕組み。
2階中央に位置する「しながわナビ」では、品川区を構成する5地区（品川・大崎・大井・荏原・八潮）の歴史や観光について紹介しています。

なお、来館したら、まずは2階の展望デッキで『品川歴史絵巻』の映像を観賞、品川の歴史を感じ、予習をした後に常設展示室に進むと理解が深まるとのこと（学芸員からのアドバイス）。