【地図を旅する】vol.28 JRで最短の路線は、松島・瑞巌寺近くに

「仙石線・東北本線接続線」

「当社の営業エリアは、関東、甲信越から東北までの広範な地域をカバーしています。営業キロは69線区延べ7401.7km」というJR東日本ですが、支線ながら営業キロわずかに0.3kmという場所があります。それが宮城県宮城郡松島町、有名な瑞巌寺の北にある東北本線と仙石線を接続する支線です。

接続線用の新型車両としてHB-E210系を開発

仙石線・東北本線接続線
仙石線・東北本線接続線を走るHB-E210系

松島駅~高城町駅の間にある東北本線の支線(通称「仙石線・東北本線接続線」)で、なんと沿線自治体も工事費の4分の1ほどを負担し、18億円ほどの事業費をかけて建設した路線です。
東日本大震災の翌年、震災からの仙石線沿線自治体の復興支援を目的に計画された接続線。
接続線用の新型車両としてHB-E210系を開発しています。

1日3000人という想定で、通勤、通学の需要があるということで敷設された線で、ちゃんと料金計算用の営業キロ(0.3km)も設定されています。

仙石線は直流、東北本線は交流と、同じ電化区間でも方式が異なるため、この区間はなんと非電化区間となっていて、ハイブリッド気動車HB-E210系が使われています。

現在、仙台駅発の仙石東北ラインの列車(全列車が特別快速、快速で普通列車はありません)、塩釜駅を出た後、東北本線を松島駅に向けて走り、分岐点から「仙石線・東北本線接続線」に入り、仙石線の高城町駅に入る仕組み。
ちなみに、仙台発の石巻方面への普通列車は、すべて仙石線経由で、特別快速、快速の仙石東北ライン(「仙石線・東北本線接続線」利用)と区別されています。

仙石東北ライン(HB-E210系)
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