大山滝

大山(1729m)の東山腹、加勢蛇川(かせいちがわ)上流の地獄谷にある落差37mを誇る二段の滝。鳥取県最大の滝で「日本の滝百選」にも選ばれています。キャンプ場のある一向平(いっこんがなる)から遊歩道(中国自然歩道大山参詣「大山みち」)が整備され、30分ほどの散策で滝に到達することができます。

落差37mの鳥取県最大の滝は「日本の滝百選」に選定

下流から滝の上部へと続く遊歩道は、中国自然歩道大山参詣「大山みち」の一部。山岳仏教が栄えたころに利用されていた、伯耆三山(大山・船上山・三徳山)のうち大山と三徳山を結んでいた修験道の一部を利用した自然歩道です。
大山滝周辺も不動明王が祀られるなど、古くは山岳仏教修験の地だったのです。

大山滝までの中国自然歩道途中、大山滝不動明王の湧水や、高さ30m、長さ45mのスリル満点の大山吊り橋などがあります。
ただしアップダウンがあるので足回りはしっかりと。

昭和9年の室戸台風による大水でそれまでの三段の滝が二段に。
さらに平成23年9月の台風12号と台風15号の被害で、下段落ち口の岩壁が削られるなど、すこし形状が変わってしまっています。

大山滝探勝にあたっては必ず、一向平野営場のゲートにある用紙に「登山届け」を記入してから入山を。
滝見台から急斜面を下り、滝壺近くまで到達できますがロープ・鎖を伝わなければならないので十分な備えが必要です。

加勢蛇川瀑布群が生まれた理由とは!?
地質的には硬い溶岩と軟らかい凝灰角礫岩との侵食の強弱によって滝が生まれたもの。
つまりは固い溶岩流の上を水が落下しています。
加勢蛇川上流部の地獄谷にに野田滝、大休滝、大山滝近くに不動滝、下流に鮎返りの滝が懸かるのも、そんな地形的な要因があるからです。
大山滝
名称 大山滝/だいせんたき
所在地 鳥取県東伯郡琴浦町野井倉
関連HP 琴浦町観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR浦安駅から日ノ丸または東伯バス野井倉方面行きで30分、野井倉下車、徒歩30分で野営場
ドライブで 米子自動車道湯原ICから約43kmで一向平キャンプ場
駐車場 一向平キャンプ場駐車場(100台/無料)を利用
問い合わせ 琴浦町観光協会 TEL:0858-55-7811/FAX:0858-55-7800
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ