長者ヶ平古墳

長者ヶ平古墳

鳥取県米子市、淀江平野の東部の独立丘陵の向山(むこうやま)と瓶山(かめやま)にある古墳16基の古墳と、福岡集落の南にある石馬谷古墳(いしうまだにこふん)からなる向山古墳群で、向山5号墳の前方後円墳が、長者ヶ平古墳(ちょうじゃがなるこふん)。

金銅製の副葬品が出土した前方後円墳

墳丘長48.5mの前方後円墳で、後円部には割り石と自然石で構築された全長10mの大型横穴式石室が開口し(明治2年に出土)、隣接して箱式石棺も確認されています。
箱式石棺からは人骨、金銅製の冠、金銅製環頭太刀などが出土しており、冠は大陸色の強いものとして注目されています。

14基の古墳が国の史跡に指定される向山古墳群では、向山4号墳(墳丘長64.5m、6世紀前葉)→長者ヶ平古墳(ちょうじゃがなるこふん/金銅製の副葬品が出土、墳丘長48.5m、6世紀中葉)→石馬谷古墳(石馬が出土/墳丘長61.2m、6世紀中葉)→岩屋古墳(人や動物を模した埴輪が出土/墳丘長52m、6世紀後葉)の順に代々の首長が埋葬されたと推測でき、この地域の首長系譜をたどることができます。

一帯は、伯耆古代の丘公園として園路、案内板が整備されています。
向山古墳群から出土した遺物などは「上淀白鳳の丘展示館」に展示。

長者ヶ平古墳
名称 長者ヶ平古墳/ちょうじゃがなるこふん
所在地 鳥取県米子市淀江町福岡
ドライブで 山陰自動車道淀江ICから約1km
駐車場 上淀白鳳の丘展示館駐車場(20台/無料)
問い合わせ 米子市文化振興課 TEL:0859-23-5436/FAX:0859-23-5414
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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