古代にヤマト王権があったことから、古墳の多い奈良県には大王墓と目される古墳が多数あります。そのうち橿原市の丸山古墳(墳丘長318m/全国6位)、天理市の渋谷向山古墳(300m/全国8位)、桜井市の箸墓古墳(はしはかこふん、280m/全国11位)が奈良県三大古墳で、いずれも大王墓です。
丸山古墳
所在地:奈良県橿原市五条野町
墳丘長:318m/全国6位の大王墓
築造の年代:6世紀後半(古墳時代後期)
史跡指定:後円部は、宮内庁が「畝傍陵墓参考地」(被葬候補者:第40代天武天皇・第41代持統天皇)として陵墓参考地に治定され、宮内庁治定部分を除く全域が国の史跡
被葬者:ヤマト王権最後となる王墓で、欽明天皇とその妃の堅塩媛(そがのきたしひめ)の陵墓であるとの説も(横穴式石室の全長は28.4mで、全国第1位の規模)
渋谷向山古墳(景行天皇陵)
所在地:奈良県天理市渋谷町
墳丘長:300m/全国8位の大王墓
築造の年代:4世紀中頃〜4世紀後半頃(古墳時代前期後半)
史跡指定:宮内庁から陵墓治定
被葬者:ヤマト王権の大王墓
宮内庁は「山邊道上陵」(やまのべのみちのえのみささぎ)として第12代・景行天皇陵に治定
箸墓古墳
所在地:奈良県桜井市箸中
墳丘長:280m
築造の年代:3世紀後半(古墳時代前期)/日本最古の大型前方後円墳
史跡指定:宮内庁から陵墓治定、周濠の一部は「箸中大池」としてため池百選に選定
被葬者:卑弥呼の没年(248年頃)に近い3世紀半ば築造とする研究者も多く、卑弥呼(ひみこ)の墓ではないかとする説も
宮内庁は第7代孝霊天皇皇女・倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)の墓として陵墓指定
奈良県三大古墳とは!? | |
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