ミクリガ池

ミクリガ池

立山黒部アルペンルートの最高所、室堂平にあるミクリガ池は、立山の火山活動(1万年前の水蒸気爆発)で生まれた爆裂火口の跡。すぐ横のミドリガ池同様に、火口に水がたまった周囲630mほどの池で、水深15mは日本アルプスでもっとも深い池となっています。真夏でも池の畔には雪渓が残るクールゾーンで、室堂ターミナルから徒歩10分。

室堂一のビューポイントは爆裂火口の跡

立山空撮 Photo Map
立山空撮 Photo Map

室堂平から立山を眺めるなら、ミクリガ池湖畔がナンバーワンのビューポイントになっています。
「立山神の祭壇」といわれるだけに、立山の眺望はもちろん、周囲はハイマツが茂り、高山植物も乱れ咲く別天地。

周辺のハイマツ帯は神の鳥と崇められた雷鳥(らいちょう)の住処(すみか)で、全線開通時の4月15日〜7月の残雪期なら雷鳥に出会う確立も増大。
池の横には日本最高所の温泉、みくりが池温泉があり、日帰り入浴や昼食、喫茶も可能です。

ちなみに立山信仰では、ミクリガ池は立山地獄の「八寒地獄」(極寒に苦しむ八種の地獄の意)。
立山曼荼羅には、亡者が池の中に首まで浸かって、もがき苦しむ様子が描かれています。

平安時代後期の『今昔物語集』には「日本国ノ人罪ヲ造テ多ク此ノ立山ノ地獄ニ堕ツト云ヘリ」と記され、すでに平安時代には立山地獄が世に知られていることがわかります。

江戸時代には、立山山麓の芦峅寺(あしくらじ)や岩峅寺(いわくらじ)の宿坊衆徒は、『立山曼荼羅』を絵解きして布教しましたが、当時の立山登拝のPR活動ともいえるのです。
そんな立山信仰で、遅くまで池畔に雪渓が残るミクリガ池は極寒地獄に見立てられていました。

室堂平(立山カルデラから流れ出した溶岩流で形成される溶岩台地)は、立山黒部ジオパークのジオサイトになっています。

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ミクリガ池
名称ミクリガ池/みくりがいけ
所在地富山県中新川郡立山町室堂
関連HP立山黒部アルペンルート公式ホームページ
電車・バスで立山黒部アルペンルート室堂ターミナルから徒歩10分
ドライブで北陸自動車道立山ICから約25kmで立山駅駐車場
長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場
駐車場立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設)
扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設)
問い合わせ立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド TEL:076-432-2819
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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